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相手を知れば怖くない

東京に来てから比較的コンスタントに続いてる習慣は朝ドラ視聴である。
忙しいとかでみてない作品ももちろんあるけど、気象に昔興味があったこともあり、今回のおかえりモネは久々に大好きな作品である。
オリンピックやらで少し視聴がたまっていた分を取り戻しながら、思ったことがあるので残しておこうと思ったのが今回のおはなし。


さて、一か月ほど前の週は、「相手を知れば怖くない」というテーマであった。
その中でも、気になったのは、主人公百音は、お天気コーナーの話題で海の怖さを伝える企画をたくさん出したところ、海の町出身の東京在住の人からのお便りで、子どもが海を怖がってしまったので、海の楽しさや豊かさも伝えてほしいという内容がやってきて、考え込むという話である。


この悩みというのは、本当にその通りでこの話題に限ったことじゃないと思っていて、子どもに伝えるというのは本当に難しい。

どうしても「伝えないといけないこと」を伝えることを重視しがちになるんだけども、
(これは子どもに情報をたくさん伝えすぎても全部理解することもできないということがあり、そのため大事なとこを押し出したいというのはあると思う。)
一方で、楽しい、ということもまた子どもにとっては大事である。
(そもそも興味を持たないといけないので。)
そうすると何をどの程度伝えればいいかというのがなかなかはっきりとしてこない。

それに加えて、子どもに何気なく伝えたことを、とても印象に残って覚えられている、みたいな経験はよくある。
実際自分も、子どものころ聞かされた話でとても印象に残っているなってことはいくつか思い浮かぶし、誰でもこういうのをひとつふたつあげることは容易いんじゃないかと思う。

日本のタコはモロッコ(西サハラ)でとれてるものが多いよ、って話をしたことがあるんだけど、
しばらくしたあと、モロッコのイメージは完全にタコになっていた子がいたことがある。
これが果たしていいのかどうか……。
まあモロッコという存在を認識するのには貢献したとは思うけど、偏ったインパクトを与えすぎたともいえるかもしれない。


じゃあ、逆に無難なこと(たとえば両論併記のようなこと)を伝えればいいのかというと、それはそれで子どもには興味を持たれにくい。
そもそも記憶に残らないとなると一番の問題である。


楽しいこともインパクト強く、
注意すべきこともインパクト強く、
この2軸メリハリをつけられる能力って大事なのかなあと。

難しすぎるよねえ。

おかえりモネの件に戻ると、
海はこんなに豊かで楽しいよ!
けど離岸流があって危ないよ!
ただ、横にこういう風に逃げればなんとかなるよ!
この両極いったりきたりのバランスを取りつつ、学んでいってもらうしかないよね、、、

そうやって積み重ねていくことが「相手を知ること」だと思うし、
そうすればその相手への怖さはなくなるし、
怖がったまま知ることをやめる、というのを回避できるというのはわかるけど、
じゃあそれをどうやって伝えていくかもまた、難しいよね、と。
思ったりしたとさ。考えることはいっぱいだ。

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