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出張診療の価値ってなんだろ?@離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは、もうすぐ2歳になる三女がノーパンだとお漏らしをせず、パンツをはくとお漏らしをするという特技を身につけました。
#もうノーパンでしか生きていけない
#何度服を着せてもすぐ裸になる
#それにつられて、次女→長女と裸になる裸族の三姉妹

三女。ちなみに人んち

さて、今回は下甑手打診療所の特徴の1つ。各地区に出向いて行う『出張診療』について思ってることを書かせてください!

下甑島は海沿いにある集落が山々に隔てられて点在しています。なので診療所まで通院するのが困難な方々のために、各地区に医療者が出向いて診療を行う出張診療が昔からあるんです。
今も行かせてもらっているのが、そのうち4か所。それぞれ10~20人程度が受診してくれています。

ここでこれまでの客観的な流れをみていくと、
各地区の出張診療所への受診人数は減り
各地区への出張診療の回数は月2回から1回へ減少
やっていることとしても、薬を処方する程度でゆっくりお話をする暇はない。

そんなこんなでこれから未来の話を考えると、出張診療はどうあるべきなのかをすごく悩んだりします。なんなら所長になり、この出張診療の方針を左右し得る大事な立場になっちゃったことにもドギマギしています笑 そんなときに毎回思うのが、

『出張診療の価値ってなんだろう?』

です。これがなかなか自分の中で定まんないんです。。。僕個人的に言えば出張診療はたくさんメリットがあります。
・患者さんが移動の手間がかからない
・色んな地区の人や景色の違いを楽しめる
・研修医教育としても良いフィールド
とか。
ただこれは『本当の価値』じゃなくてただのメリットです。僕が思う出張診療の本当の価値は、僕たちからの「そこに住み続けてて大丈夫ですよ!安心して暮らしてください!」ってメッセージなんじゃないかなって思ってるんです。

ここにいて痛烈に思うのは、『医療はインフラ』だということ。水道や道路と完全に同列です。

例えば、診療所から遠い山奥の集落に暮らす人がいてその人が最期をそこで迎えたいと言ったとき、僕たちはそれを叶えてあげられるのか。僕たちの手は、医療というインフラはそこまで届くのか。そんなことを考えます。そんな中で、住民に安心感を届ける役割が出張診療にはあるんじゃないかなって感じたんです。

ただこれは単なる僕の個人的な意見でしかないんです!めちゃくちゃ恥ずかしいけど、もしかしたらこんなこと考えて自分に酔ってるだけの単なる自己満野郎なのかもしれなくて、実際にはだれもこんなこと望んでいないのかもしれません。

ただもし仮にそんな合意形成が得られたなら、僕らが届けるものが安心感なのだとしたら、出張診療のあり方は大きく変わると思うんです。

今週、下甑に診療応援に来てくださる大阪KISA2隊の奥先生が言ってました。
「薬はオンライン診療で事前に届けて、元々の出張診療の日にはお茶もっていって皆でお茶して帰ってきたらええんちゃうん?」

もし仮に、出張診療のあり方、もっと言えば診療所のあり方の根底を住民も行政も交えて作り上げられたら、そこから先はこんな自由な世界が広がるのもしれません。そんな世界行ってみて~w
診療所の役割は薬を出すだけじゃないはずなんだ~~!!以上です!

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