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医療者×地域貢献 @離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは、ついに我が家の軽トラちゃんが雨漏りしました(笑) 車も雨漏りするんですね!シートがびちょ濡れで、朝からお尻びちょびちょで出勤した室原です。

先日何かがきっかけで、都市に住む人々がへき地へのUJIターンをためらう理由を調べていたら驚くことがありました。それは、

『医療機関が充実しているか不安だから』というのが理由の上位に上がっている

ということでした。何となくうすうす室原も感じていたものの、こうやってデータとして見てみるとやっぱりそうなんだーとなり、なんだかしゅんとしました。そんな中、この間ふと気が付いたのが、「そういうことなら診療所が島の方々にとってより良い環境になっていけば、それ自体が『島おこし』ってことじゃね?」と!

まさに今年から、薩摩川内市がゲネプロと業務提携して持続可能な医療体制を提供しようとしていることは、『島おこし』そのものなんだと気が付きました!

そんなことを思いながら診療していたのですが、最近外来で嬉しいことがありました!

普段の定期外来を、室原が診させてもらっている高齢のおばあちゃんなんですが、外来の時にポケットから綿棒を取り出したんです!「なんか耳の中がカサカサいうから、耳の中診てくれないかな?と思ってねぇ~」と。耳の中を見るとたくさん耳垢があって、それを取ったらそのおばあちゃんも喜んでくれて、その笑顔を見て僕たちも嬉しくなっちゃいました(笑)

今回、おばあちゃんが耳垢の相談をしてくれるに至るまでには「こんなこと頼んでいいのかな~」とかいくつかためらうポイントがあったと思うんです。その気持ちの現われとして綿棒を持ってきてくれたんだと。でもそこを全部クリアしてくれて綿棒をポケットから出してくれた理由は、1つは診療所への『安心感』があるような気がしたんです。個人的にそこがすっごく嬉しかったんです。

島の診療所の強みは、患者さんへの『安心感』!

島の診療所は「設備」も「人数」も限られるので、大病院が提供できる高度な医療は提供できません。でも、ここでは診療所職員と患者さんが昔からの知り合いだったりします。診察中に室原そっちのけで昔話に花が咲いちゃうこともよくあります(笑) そういうところが好きなのですが、そういった環境なので「職員と患者さんの距離の近さ」とか「きめ細かいケア」とかができます。

また、島にいるといろんな病気の相談を受けます。時には人間以外の相談も。もちろん中には自分たちがあまり詳しくない内容のことだってあります。それでも、まずは優しく受け入れて、分からないところは適切に島外に紹介したり、自分たちでできる範囲を模索して勉強して何とか対応する。そういった医療者の「覚悟」。こういった色んなものをひっくるめて島の方が感じてくれる『安心感』が僕たちの強みなんじゃないかなと思うんです。何か困ったことがあったら、「とりあえず手診に相談してみよう。」となんのためらいもなく思ってもらいたい。

例えば移住希望者がいて、「大きな病院はないんですよね?」と質問されたときに、「大きな病院はないですけど、島の診療所で何でも相談にのって対応してくれるし、必要なら搬送までやってくれるから大丈夫ですよ、安心してください~」と自信をもっていってもらえたら嬉しいなと思うのです。まさに医療者からの島おこし!きっとここにはゴールはないんだと思いますが、やりがいはめちゃめちゃあります!個人的には、日々技量不足を痛感させられているので、まだまだ精進します!個人的に新しい視点で面白かったので書いてみました!以上です!

※少し宣伝です!今度甑島で写真展と写真コンテストやろうと思っています!その資金集めのためのクラウドファンディングです!ネクストゴールの設定を進めています(写真展の様子を写した写真集を作りたいと思い、次の目標は40万円!)。ご支援頂けたら嬉しいです!よろしくお願いします!


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