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愛情込めて手料理を作ったら食中毒にさせてしまった話


ロンドン滞在中、ホームステイ先で札幌名物のスープカレーを振舞ったことがある。



市販のルウに野菜と肉を投入しただけだが、「すごく美味しい!」と思いのほか好評だった。やはり自分は料理上手なのだと確信した。


しかし、予想外の出来事が起こることになる。


翌々日、ホストファミリーたちが体調不良を訴えただした。


原因は食中毒だった。
彼らは嘔吐を繰り返し、ぐったりしていた。数日間、仕事を休んでいた。


「可哀想だなぁ」と思っていたのだが、その翌日、私も食中毒になった。苦しかった。



あえて言わなかったが、私は気づいていた。
体調を崩した3人が共通して最後に食べたものは、私が作ったスープカレーだったということに。


スープカレーには数週間前から冷凍保存していたチキンを使った。

完成時、チキンには若干...いや、半分ほど赤みがあったことを確認してはいたのだが、私は「ま、このくらいなら大丈夫だろう」という軽い気持ちで提供してしまった。


その結果、ホストファミリーたちを食中毒にさせてしまったのだ。



私はこの件がきっかけとなり『チキンの半生は危険』だということに気づいた。


やはり、経験とは財産である。


シュークリームが食べたいです