DDG4&Mestrinhoのコラボ配信ライブがすごいのでアーカイブ残ってるうちにみんな観たほうがいい

こんにちは。打楽器奏者の木川保奈美です。

私の大好きなブラジルのバンド"Dani and Debora Gurgel Quarteto"通称"DDG4"が先週より配信ワークショップ&ライブ企画を行っています!
ワークショップはトークメインで翻訳なしなので、ポルトガル語が分からないと少し難しかったですが、昨日公開されたライブ動画(アーカイブあり)を皆さんにもぜひ紹介したく記事を書きました!
前半のクアルテート編成もいつも通り良かったですが、後半ゲストのアコーディオン奏者Mestrinhoを招いてのコラボが最高でした!
個人的にDDG4もMestrinhoも大ファンなのでこのコラボは熱すぎます(笑)

DDG4は、ブラジルの多様な地域のトラディショナルなグルーヴをジャズやフュージョンに用いて都会的にアレンジしているのが特徴のバンドです。
中でもブラジル北東部の音楽はアコーディオンが使われることが多いのですが、北東部のグルーヴを使っている楽曲にMestrinhoのアコーディオンが入ることでよりノーブルさが増していい感じに…!
しかもMestrinhoはブラジルで活躍しているアコーディオン奏者の中でも若手で、トラディショナルな音楽のみならず普段から多様なジャンルで活動しています。
だからソロの時の音選びがよりアーバンでDDG4の音楽性にもピッタリという…

では、セトリ内で特に感激した楽曲について語らせてください。

"No de Viajante"
原曲とは違いピアノとアコーディオンのみでのびやかに演奏される冒頭部分。
フュージョンの中に隠れたバイアォン風のリズムがNo de Viajante(旅人の絆)のタイトルのイメージをより膨らませ、まるで本当にブラジル北東部を旅しているかのよう。
DDG4のアルバム原曲はこちら。

"Meu Amigo Filo"
ピアノのデボラが親友のフィロー・マシャードに捧げた楽曲で、DDG4の中でも初期の人気曲です。
DDG4のアルバムバージョンではサンパウロらしいこじゃれた高速サンバジャズですが、この配信ライブのバージョンはアコーディオンの特性を活かしてか少しテンポがゆったりめ。
どちらかといえばデボラとフィローのデュオバージョンに近いようなアレンジです。
以前の記事で紹介しているので観てみてください。

こちらは今回Mestrinhoをフィーチャリングしたバージョンで各サブスクよりシングルもリリースされました!

"Rodopio"
「くるくる回る」というタイトル通り、めまぐるしい旋律が特徴の楽曲。
こちらも北東部バイアォンのリズムを生かしているのでアコーディオンが合う…!
Mestrinhoの長尺ソロは非常にテクニカルなのですが、それを感じさせないほどにグルーヴの構築がすさまじい!
日本の感覚だとソロってじっと聞き入りたいものですが、これは思わず体が動いて踊りだしてしまうのも無理はありません。

DDG4のアルバム原曲はこちら。

以上、熱く語らせていただきました。
アーカイブがいつまで残るかわからないので、早めに観てみてくださいね!

ちなみに来週はバンドリンのHamilton de Holandaとのコラボ配信ライブがあるようです。
バンドリンもアコーディオン同様、ブラジル音楽において使用頻度の高い楽器。
Hamilton de Holandaもトラディショナルなショーロのみならずジャズやフュージョン風の楽曲を得意とするジャンルレスな奏者。
DDG4のようなアーバンなニュアンスのバンドにマッチしそうな予感!

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