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中距離恋愛6ヶ月目に入って見つけたもの

9月になった。社会人と一人暮らし5ヶ月を終えて、中距離恋愛も6ヶ月め。
色んなことが半分に突入した。

今日はこの中距離恋愛の話します。

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社会人と同時に見知らぬ土地へ引っ越した。
大学の頃は同じ授業でほぼ毎日会えて、バイト先も彼の最寄駅だったのでバイト終わりにも会えた。家から会いに行くのでも地下鉄で1時間。寝ても1時間きっかりで起きる体になるくらいには慣れた距離感だった。それに大学生で時間に余裕もあったから本当に頻繁に会ってたと思う。



でも今は会いに行くのに221km、車で3時間半、歩いて行くと2日かかる距離にいる。それでも島は繋がってるし、時差もない。なので私たちはこれを『中距離』と呼んでいる。始まる時は、行こうと思えばすぐに会える距離にいるんだから楽勝だと思っていた。



半分を終えた今、めちゃくちゃしんどい。
実際書いてる今もやだなぁと思ってはいる。



そもそも私たちは3年くらい前、いや正確には2年と6ヶ月前に私たちは「遠距離恋愛」をした経験があった。そうは言っても期間はたった3ヶ月だったけれど、当時付き合って2ヶ月も経っていなかったのだからまだ「ホヤホヤアツアツ、出来たてのカップルお待ちぃ!」な私たちには十分に大問題だった。しかもその距離は9,108km、時差は確か8時間。私の朝に向こうは夜。



そんな遠距離の出発前に彼からは一緒にいた時間をまとめた辛い時に見る「頑張れ動画」と写真立てに入った写真を2枚もらった。動画は出発前から16回は見た。本気で。
写真の裏にはそれぞれメッセージが書いてあった。でも渡された時には既に写真立てに入ってて、その時は1枚だろうと疑いもしなかった。だから裏にあるメッセージや2枚めに気付いたのは離れて1週間の一番きつい時期だった。読んでめっちゃ泣いた記憶あるな。

全然関係ないけど、その遠距離中に彼がいわゆる元カノのいる飲み会でお酒に潰れてめちゃくちゃド派手に喧嘩した思い出もある。その会で何か問題が起こったわけじゃないけれど、元カノだよ!?!?!?(察して)
おーい、あの時のこと忘れてないからねー
あの時は怒りすぎてごめんなー
今でも反省してるから私の戒めとして忘れないからねー



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んで、
その辛い遠距離を乗り越えた私たちなら大丈夫だろうと言う自信もあったから、あんまり心配していなかったわけなんだけれど。


予想外に社会人はだるいし、一人暮らしは思ったより孤独だった。
週5で働くと土日なんてほぼ家から出ないし、平気で丸一日ベッドで過ごしちゃう。(そんな怠惰なのは私だけかもしれないけれど、活力のない人間ですので多めにみてください)



そうなると必然的に家と会社の往復の生活になり、心に彩りはなくなる。
コロナウイルス、改めcovid-19の影響も大きくあって、新しい服を買っても着て行くところはなく、田舎だから何をするにもちょっと遠くて、外でお酒なんか飲もうとも思わない。
これは飲んだ場合は車で帰れないのに、電車の終電は早いと言う田舎のジレンマ。迎えが期待できる人かお金に余裕のある人(代行とかタクシーとか遠慮ない)しか外飲みしないんじゃないかな、まだ田舎初心者だから分かってないチート方法があるのかもしれないけれど、、、


そんなわけで私の心は乾ききっていて、彼が警戒しつつ時折行く飲み会にもLINEでは「行ってらっしゃい、楽しんで!」なんて言いながら、実際は良いなーと嫌だなーの間くらいの言葉を言いながらゴロゴロしていた。羨ましがりながらも自分から何か生活を豊かにしようと行動は起こせない私に心底今日もがっかりしています。

今日もそんな日だった。
なんで大好きな人たちと会いたい時に会えないようなところにいるんだろう。
どうして縁もゆかりもないここで家と会社しかいかないような灰色の日々を送っているんだろう。
正直、この就職兼引っ越しにめちゃくちゃビビっときてたわけではないから余計に滅入ってしまう。
はぁぁってなりながら枕元の時計を確認した時、あの遠距離の時にもらった写真が目に付いた。(今でもあの時の写真を枕元に飾るような可愛いところもあるんです)


ふっと取り出して裏側を見た。
『なんとかなる』
『やりたいことは、とりあえず何でもやってみる』
『頑張る頑張れ頑張ろう』

この3つが書いてあった。
まさにその通りだと思ったんだ。さっきまでの滅入った気持ちは急に晴れてしまった。

こんな彩りのない日々も灰色の気持ちもなんとかなる。なんだかんだ楽しいことが起こって頑張れたり、いざとなれば必ず逃げ道はあるからこの中距離をやめることだってできる。
田舎暮らしも一人暮らしも、普通の社会人もやったことないからやってみたいと思って、この選択をしたんだ。この選択は自分の選択で、経験しないと分からないことがあると思ったからやっているんだ。ここでどんな嫌なことがあってもそれは選択のおかげで得られた収穫になる。

そして、頑張ってるのは私だけじゃない。
頑張るって意欲を見せてくれる彼がいて、頑張れって応援してくれる彼もいて、頑張ろうって支えてくれる彼がいる。
彼以外にも友達や家族がいて、みんな「頑張る頑張れ頑張ろう」って思ってるはず。



まさかこんな形で再利用されるなんて思ってもみなかった言葉たちが、2年と6ヶ月を経て驚くほど染みた。
この中距離はいつ終わるかわからない。もしかしたら先にこの写真たちを捨ててしまう日が来るのかもしれない。だけど先の見えない夜にも不思議と安心する、そんな素敵なものを発見できた。




2020、残りも半年「頑張る頑張れ頑張ろう」





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