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「新しい旅文学の誕生」と絶賛された名作紀行文。 #読書の秋2020 課題図書紹介

 #読書の秋2020 読書感想文投稿コンテスト「文藝春秋この秋おすすめの5冊」の紹介も、いよいよ最後の一冊になりました。
(感想文の募集は終了しました)

5冊目はこちら!

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

<担当編集者から>

著者は大人気お笑い芸人、オードリーの若林正恭さん。その若林さんの傑作紀行文が、満を持しての文庫化です。

旅先は、キューバ、モンゴル、アイスランドという、非常に珍しい3カ国。

自らを「めんどくさい人」と称し、旅先で見たものや人々との交流と、「灰色の街」と呼ぶ東京での競争・消費生活とを、一つ一つ比較して点検していき、生きづらさの正体を見極めようとする若林さん。

その文章には確かな思考の重みがあり、読者の価値観を揺さぶることでしょう。

シンプルながら丁寧な文章を読むにつけ、若林さんは「めんどくさい人」なんかじゃない、「とても誠実な人」だと、強く感じます。

<作品紹介>
飛行機の空席は残り1席――芸人として多忙を極める著者は、5日間の夏休み、何かに背中を押されるように一人キューバへと旅立った。クラシックカーの排ガス、革命、ヘミングウェイ、青いカリブ海……「日本と逆のシステム」の国の風景と、そこに生きる人々との交流に心ほぐされた頃、隠された旅の目的が明らかに――落涙必至のベストセラー紀行文。

特別書下ろし3編「モンゴル」「アイスランド」「コロナ後の東京」収録。文庫解説はCreepy Nuts DJ松永さん。

◇ ◇ ◇

若林正恭さんの『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』刊行記念のインタビューを一部掲載します。

若林正恭「本気であれば伝わる、と信じている」

――キューバ旅行の部分のみで構成されている単行本は2017年の出版ですが、改めて、なぜ初の海外旅行がキューバだったんですか?

若林 今の東京……資本主義や新自由主義の下での東京では、商品と広告が溢れて、競争に勝つことや富を蓄積することで「勝ち組」になれるシステム。そんな中、100%自己肯定するのは、非常に難しいルールになっていると思うんです。だったら、その真逆のシステム「社会主義国」を見てみたい。そしてどうせ社会主義国なら、陽気な人たちがいるイメージの国に行きたいな、と思って(笑)、キューバを選びました。

――今回文庫化に当たって、その部分は、改めて読み直しましたか?

若林 ゲラの確認もあって、何度か読み返してみました。感想は……東京ってどういうところなのかを知るために1人でキューバに行っていろいろ考えて、しつこい男だなって(笑)。キューバ旅行は今からもう4年前だから、38歳ぐらいでしょう。こいつ、早く大人になれよ、と思いましたね(笑)。

――文庫化にあたって、解説をCreepy NutsのDJ松永さんが書かれています。若林さんの方から依頼をされましたが、なぜDJ松永さんだったんですか?

若林
 あとがきの「コロナ後の東京」で、「サル山の掟と資本主義の格差と分断から自由になれる隠しコマンド」として、“血の通った関係と没頭”って偉そうに書いちゃったから。「若林、おまえ本当にその血の通った関係はあるのかよ?」って聞かれたときに、いやあるんですよ、って言いたいがために、松ちゃんにお願いしました(笑)。

続きはこちら!

◇ ◇ ◇

キューバ、モンゴル、アイスランド…そして東京。ぜひ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』で、旅にふれてみませんか。

感想をお待ちしております!

◇ ◇ ◇

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★応募概要

■参加方法
ハッシュタグに「 #読書の秋2020 」と「 #(書名) 」をつけて投稿。無料公開の作品のみが対象となります。

■実施時期
2020年10月14日(水)〜11月30日(月)18時まで(応募は終了しました)

■プレゼント内容
最優秀作品には著者のサイン本をプレゼントします。

■受賞連絡方法
審査終了後、受賞者にはnote運営事務局からご連絡します。

■その他必要事項
投稿した記事を宣伝に使用することがあります。使用する場合は事前にご連絡いたします。

■結果発表
12月下旬(予定)に、noteの公式アカウント上で「 #読書の秋2020 」コンテスト全体の受賞作の結果発表を行います。

■ハッシュタグ
記事公開時には「 #読書の秋2020 」と、選んだ課題図書のタイトルのハッシュタグをつけてください。
#ファーストラヴ
#横道世之介
#革命前夜
#満月珈琲店の星詠み
#表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

■書影の利用
「みんなのフォトギャラリー」にて上記5作品の書影(背景白バージョン・#読書の秋2020バージョンの2種)を公開しております。作家名、作品名で検索していただき、感想文投稿ページの見出し画像として、ぜひご利用ください。

※書影は感想文の投稿、書籍の紹介のご利用に限ります。画像の加工、改変、二次利用はできません。
みんなのフォトギャラリーについてはこちらのヘルプページをご覧ください。

■note公式記事へのリンク
この募集はnoteの「 #読書の秋2020 」コンテストの一部として行っているものです。ほかの課題図書やコンテスト全体のおしらせは、以下のnoteからご覧いただけます。


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