「自分の魂にだけはうそをつきたくなかった」
「本とは、読んでみなければわからない」その事実を改めて感じさせられた、モームの『月と六ペンス』でした。
世界的にも有名な作品がゆえ、少し調べれば大体のあらすじやなんかはすぐにわかるのですが、「いつかは読む」と思っていたために調べることもなく、なんなら前情報が入るのを故意に避けていました。
タイトルの印象から「月夜の似合うような、ロマンチックな感じ」かなと思っていたそのイメージは、ある意味では大いに覆され、ある意味ではその通りだと感じました。
『月と六ペンス』は、途中で趣きが変化した本でした。
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