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自閉症の母は選ばれたのでしょうか

『あなたを、えらんで生まれてきた』

自閉症児2人の母親をする中、その励ましの言葉を何度かえられたことでしょう。そして、何度その言葉に苦しめられたことでしょう。

障害者の親は、けして選ばれたわけではないと私は考えます。私自身のことをお伝えしておくと、けして強くも明るくもないさえない人間です。特別枠として選ばれるような誇れる生き方もしていません。

だからこそ言えるのは、障害のある子を育てているだけで「あなただからこそ乗り越えられる壁」なんてものはないのだと思います。普通の女性が、妊娠して、みんなと同じように育児してたら、ある日突然に障害者の親になることになった。それだけのことです。

「あなたを選んで生まれてきた」なんて、蚊帳の外にいるから言えること。実際に育てる側に立つと自分がどれだけ無知で弱いかが、とてもよくわかります。

実際に、我が家はいつも大騒動で、人にはお見せ出来ないような辛辣さが詰まっています。その状態がとても苦しくて悲しい。

それを、周囲に吐き出すと『選ばれた』と云われ『強い』とされる。だから、すぐに駆けつけてくれる制度もなかなかできないのかな。そんな社会になってしまったのは、誰が悪いわけでもないのが分かるから、余計に誰のせいにもできなくて、また泣き続ける。

そんなことを云い放ってしまう私ですが、我が子は可愛いです。世界一可愛いです。もし、来世というものが本当に存在しするのならば、私は自閉症ではない誰かより例えまた自閉症だとしても娘と息子と家族になりたい。それほど大切な存在なのに、一緒にいるのが苦しい。それは、私が弱いから?わからないけれど、強くはないんだよね。

今日は、ここまで。

いただいたサポートは、我が家の自閉症児2人のおやつか私の一息の休憩代に使わせてください。私もいつか、ひとり親や障害児育児にサポートできる側に回りたいです。