海外帰国後に感じた逆カルチャーショック 5選

私は3年前に逆カルチャーショックという言葉を知った。

私は2016年からアメリカのNYに留学をし、2年ほど経った時に日本に1カ月、余暇として一時帰国をした。その時に日本に対する感覚の違和感、心がむずむずしてしまう現象に陥ってしまった。

Googleで調べてみると、
海外にしばらく住んでいた人が母国に戻った時、母国に対して逆にカルチャーショックを受ける事を逆カルチャーショックと言うらしい。

大抵は母国から海外に行った時などにカルチャーショックを受けるが、これは、その反対なのだ。

私は待ちに待った久しぶりの日本がとても楽しみでNYにいる間もその日が来るのをワクワクしながら待ち望んでいた。
しかし、久しぶりに帰ってきた日本で過ごす日が増す毎に、早くNYに戻りたな、という思いが強くなってしまっていた。そこには逆カルチャーショックが潜んでいたからだ。

※その一時帰国後のさらに2年半後の本帰国の際の違和感はこの時とは違ったので、これは別の記事で。

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違和感1: なんで道ゆく人は冷たいの?!
私が最初に覚えた違和感は、空港に着いてトランクを持ちながら家の最寄りの駅までの電車に乗った際、私の大きいトランクが邪魔だったのか、舌打ちをする人や、トランク持って電車乗るなよ、と言った冷たい視線を感じた事だ。

電車に乗ってトランクを持ってる人は確かに面積も取るし、邪魔だと思う人は多いとは思うが、このような周りからの威圧をNYでは感じた事がなかったので、その雰囲気に圧倒されてしまった。

NYでは、トランクで階段を登る時などは率先して若いヤンチャそうな青年や、おば様まで大抵の人が手助けをしてくれる。そして、電車の中でトランクを引いていても誰も見向きもしない。

アメリカは基本的に誰が何の服を着てようが、電車の中で踊ってようが、歌ってようが、その人はその人という個を尊重するため、特に気にならないのだと思う。

【見解】
私がここで学んだ事は、どちらが良い悪いはない?のだと言うこと。
日本は周りを重んじる文化であり、トランクを持ってきたのは車内を乱しているという捉え方なのかもしれない。(舌打ちするのはどうかと思うが。。)
これは良い意味で周りの事を考えている、という事なのかもしれない。
ただその考えに至るまでにはしばらく自分の中で時間はかかった。

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違和感2: なんか皆元気ない? 
電車の中や街を歩いてる多くの人が、
疲れてるのかな?元気ないのかな?
と思うような表情に見えた。
これは文化的にも表情や身体で感情を表さないからなのか、それともNYにいる人達がパワフル過ぎて日本の人達が標準なのか。
逆に日本にずっと住んでる人が急にNYに住んだらNYの人達のテンションが高すぎると思うのかもしれない。

【見解】
日本が元気だった時代の高度成長期やバブル期と比べると、きっと相対的に今の日本人は元気が無いのでは、と思う。これは経済的理由もあるのかと思った。

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違和感3: 店員や受付の人はロボット?
お店での注文や銀行での手続きなどで、全てマニュアル通り、融通が効かない、その人自身の考えが無くロボットに見えてしまったのは不思議な感覚だった。軽い変更やお願いなども、「決まり事なので」の一言。私もそんな大変な変更やお願いをしてもらってるわけではなく、その人の判断で出来る内容であったのだが。不思議に思った。

【見解】
これはお店や会社のルールがマニュアル化され、平等な接客、平等な権利、後で厄介な事にならないようになどの色々理由はあるのだと思う。
しかし、そればかりだと自分で考える力は養われないのではないのかとも思う。

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違和感4: 何でそんなに謝るの?
お店で買い物をし、私が小銭の50円玉を出そうと思ったら間違えて5円玉を出してしまっていて、その会計の精算機が自動であったため、店員の方に、「お金が足りないですね。申し訳ありません。」と言われ、なぜ謝るのか?と思った。
私が間違えたので店員さんのミスではない。
このように悪くないのに謝るというのはアメリカではご法度である。謝ったらその時点で訴える時などに負けてしまうからだ。

【見解】
日本では訴える事もアメリカほど多くなく、さらに謝りを表す言葉は、本当に悪いことをしていなくても、人を察する言葉のニュアンスとしても使いやすいのかもしれない。

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違和感5: 平和ボケしてない?
私自身も日本に住んでいて平和ボケをしていたと思うが、外に出て改めて、今の日本の経済状況、これから起こるであろう災害の事を考えると住むのは割とリスクが高いのではと思う。
もちろんその事に備えて生活してる人もいると思うが、日本に住んでる人にこのような話をしても、「ヘェ〜」とか「まぁその時はその時でしょ」など割と緩く受け止めてる人が多いように感じた。
勿論日本は医療も整っていて、治安も良く、清潔で過ごしやすい場所だと思う。何より日本の伝統文化、建築、和菓子などが私は大好きだ。
ただ良いところだけではなく、悪い部分も背けずに見なくてはいけないと思う。

そのようになりにくいのは、日本の教育やメディアが関係しているのではないかと思う。
アメリカでは、小学生でも政治の話をしていたりするが、日本では逆に若い人達で政治の深い話をすると引かれる事がある。
これはそのような討論する環境や風潮があまり無かったからなのではと思う。

【見解】
平和ボケするのは国事態が安定していて、治安がいい証拠なのかもしれない。ただ、見えない所で日本は沈んでいっている事も知っておく必要はあると思った。

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長くなったが、
以上の自分の違和感1〜5は日本に住んでる時には感じなかった事であり、私の逆カルチャーショックの内容である。

たった2年で自分の感覚は変わるはずないと私自身一番思っていたが、帰ってみてここまで違和感を感じてしまう事に驚いた。

※これらは私のあくまでも主観です

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