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ついに、リアルの知り合いに…?

カミングアウトを決意してから、色々なことを並行して取り組んできたので、書き記したいことも色々あるのですが、一旦オンラインチャットの彼との話を終わらせてしまおうと思います。

音信不通~自分で区切りをつけるためのメッセージ

仕事の都合がつけば会えるかもしれない、という言葉を真に受け、会える確証はないものの、彼の住む地域に旅行がてら遊びに行きました。
結局予定当日になってようやく連絡がつき、ごめんなさい、と返事が。失意のまま帰宅し、その後音信不通に。
会いに行ったのが昨年の5月でしたが、その後1ヶ月ほど経って、ようやくこれは終わりなのだと、受け入れ始めました。
そのプロセスは本当に苦しかったのですが、並行して通い始めたカウンセリングで気持ちを吐き出せたこともあり、徐々にこの喪失の傷と向き合っていかなければならないと思うようになりました。

自分の中でケジメをつけたくて、彼に最後にメッセージを送ることで、一つの区切りをつけようと考えました。
メッセージを送る前にカウンセラーの方に見ていただいたのですが、「最後に返事をもらえませんか?」といった未練たらたらの文章。カウンセラーの方に、本当にこの文章でいいか少し考えてみてと言われ、改めて再考を。少し冷静になって、何か相手に求めるのではなく、正直に自分の気持ちを伝えることに専念しようと思いました。

実際に送ったのは以下の文章です。

半年という期間でしたが、たくさんお話させていただき、その生き方や考え方に感銘を受け、今まで本心を隠しながら生きてきた自分の人生を改めて取り戻したい、と決意することにつながりました。その感謝の気持ちは生涯忘れないと思います。
面と向かってそのお礼を言えなかったことだけが少し心残りで、このようなメッセージを送らせていただきました。
本当にありがとうございました。これからも信じる道をまっすぐに進まれることと思います。どうかお元気で!

相手にとっては迷惑でしかないかもしれないので、大手を振って褒められる内容ではないとは思いますが、自分なりに推敲を重ね、本心しかない、最大限の誠意を捧げたつもりです。

まさかの返事、再びチャットの日々へ

これを送ったのが昨年の7月中旬。音信不通となってから2ヶ月が経過していました。返事は全く期待しておらず、チャットサービスのメッセージで送ったので、おそらく読まれもしないかなと思っていたので、あくまで自分の中で終わらせるためでした。

それから2週間後。今でも鮮明に覚えています。ちょうどその日はカウンセリングの日で、カウンセリングを終えて、スマホをチェックした時でした。
なんと、返事が来たのです。崩れ落ちるとは、まさにこの感覚でした。驚きと不可思議さと嬉しさと。

ごめんなさい!仕事に忙殺されていました。無視するつもりはなかったです。またチャットでお話ししませんか?と。
あれだけケジメをつけるつもりでいましたが、現金なもので返事をもらえれば、そりゃあ返事を返しますよね。
もう一生話すことはないかと思っていましたと返事をして、数日後久しぶりにチャットをしました。

冷静に考えれば、いくら忙殺されていたとはいえ、2ヶ月の間何度か連絡しましたが、それに一切の返事がなかったことは、雑に扱われたとしか言いようがありません(雑に扱われたのが悪いというわけではないです。所詮はチャットサービスで、こちらは顔も声も出していない名なしさんなので)。
でも、人は自分の良いように考えるものなんですよね。奇跡のようだ。自分にとって一生モノの大事な人とまだつながっていた。そんな感覚でした。

いつかお会いしてご挨拶したい、と伝える

久しぶりのチャットは以前と変わらずとても楽しく、これからまたたまに話しましょうね、と言われたことも救いでした。そして、また彼と次はいつ話せるのか、と気にする日々が復活しました。

次は3週間後、こちらから連絡をしてチャットにこぎつけました。その時、彼から報告があります、と。「彼女ができました」と言われたのです。
ショックではなく、むしろ嬉しかったです。彼がストレートの人間であることはわかっていましたので(むしろそこに惹かれたとも言える)、そんな大事なことを報告してくれたのが嬉しいという感覚でした。
しかも、彼の仕事は少し表に出ることのある内容で、彼女についてもホームページを見ると掲載されているような方で、どの人かまで教えてくれるのです。そんな話を聞く中で、このような話を打ち明けてくれるのであれば、もしかしたら相手も多少なりとも、大事な話をしても良い相手と思ってくれているのではないか、という気持ちが芽生えました。

そこで思い切って、聞きました。
自分はあなたのことを人として尊敬していて、できればいつかお会いしてご挨拶できたらと思っている。ただ、オンラインチャットの相手と会う/会わない、は抵抗ある人もいるだろうし、率直にどう思うか聞かせてもらえないか、と。

そうしたら、彼は少しうーんと唸りながら、こう答えてくれました。
正直、これだけたくさんの時間を話している方なので、そこまで抵抗はないです。ここ(オンライン)だけで終わらせるのはもったいないなという気持ちもないことはないです。
正直、すごくウエルカムという感じではないことは、口調から伝わってきました。ただ、別にダメではないですよ、という感じだったので、自分も欲が出てしまい、もう少し押してみました。
会うまでの抵抗を減らすために、顔や声を出したほうがいいですか?あるいは素性を公開したほうがよいですか?と。例えばSNSを公開するとか。
そうすると彼は、これだけ話してきたので、別に顔を見ないと会えない、ということはないです、ただ、SNSを公開するのはアリかもしれないですね。と。

それで、なんとインスタを交換したのです。
オンラインでハンドルネーム。仮想の世界の関係性だったのが、SNSとはいえ本名によるリアルのつながりに・・・本当に信じられない気持ちでした。

一生モノの出会いが、リアルのつながりになるという希望・・

チャットを終え、朝起きてインスタをチェックすると、夢ではありませんでした。ストーリーの投稿を彼が見た履歴があり、投稿にはいいねが付いていました。
まだ会えてはいないし、具体的に会う約束をしたわけではないけれど、実際の知り合いになるための一歩を踏み出した・・・その事実が当時の自分にとってどれだけの希望だったか。

読んでくださっている方はわかると思いますが、実際にはこれは終わりの始まりでした。あれから時間が経った今、もう大丈夫なんですが、やはり当時の気持ちを思い出すと、少し胸が苦しくなりますね。
「人から、それはいらない優しさだよ、とよく言われるんです。でもそれがよくわからなくて・・」と、彼はある時チャットで話していました。

また書こうと思います。


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