ポンパドール夫人

フランソワ・ブーシェが描いた
ルイ15世の公けの妾であった
ポンパドール公爵夫人は
綺麗なドレスに身を包み、
肌が透き通ったように白い
豊かな胸を持つ美人だった。

平民ながら貴族の子女以上の
教育を受けて育った彼女は
超一流のサロンに出入りし、
その美貌がルイ15世を射止める。
贅沢な暮らしをする一方で
政治にも関与する実力者となる。

美貌だけでなく教養もあり、
芸術に熱心で芸術家を愛した。
前髪を膨らしたヘアスタイル、
知的で気品ある笑みを浮かべ、
ヴェルサイユ宮殿に花咲く
豪華な白いバラを彷彿させた。

絢爛な様々なドレスに身を包む
ポンパドール夫人の絵が残っている。
そのどれもが匂い立つほど妖艶、
男なら誰もが虜になったであろう。
ブルゴーニュのシャルドネを飲む度
ポンパドール夫人を思い浮かべてしまう。