黒板五郎が死んだ

五郎さんが死んだ。

青大将が死んだ。

田中邦衛が死んだ。

でもやはり

黒板五郎が死んだ、

その思いが強い。


さだまさしの歌声と

富良野の美しい四季、

電気も水道もない

廃屋で暮らし始める

父と息子と娘の3人。

父は黒板五郎だ。


妻の令子が子供を残し

汽車に乗って去っていった

悲しい別れの場面。

息子純が東京に旅立つとき

トラックの運転手に渡した

泥のついた1万円札。


何度も泣いた「北の国から」。

どのシーンも五郎の

しわくちゃの泣き顔が

目に焼き付いている。

その五郎がとうとう

天国に行ってしまった。


空を見上げるだけで悲しい。

テーマ曲を口ずさんでいる自分がいる。