心が通じ合う「同一心」

「同心梅」という言葉がある。

中国にあった7つの梅のひとつで

二つの花が心を一つにした形で

夫婦の愛を表現しているという。

一心同体ということだ。


似た言葉で「異体同心」がある。

肉体は違っても心は一つに

固く結ばれていることを言う。

体は異なるが心は同じの意味で

夫婦や非常に親しい人に用いる。


「同一体」という言葉もある。

これは同一の体のことで

形質が同一である二つのもの。

そういわれてもよくわからない。

双子みたいなものだろうか。


これらの言葉を知って思うのは

同じ考えや趣味、同じ気持ちを

持つ人のことを何というのだろう、

といったことである。

同志では固すぎて怖いのだ。


そこで考えて思いついた。

「同一心」である。

同一の心ということだ。

「同一心」のある友達は

かけがえのないものだと思う。


夫婦でもなく恋人でもなく、

でもただの友達でもない。

どこか、そこはかとない、

何かを通じ合う人のことだ。

そういう人は貴重な宝物だ。


真珠のように純真な宝物だ。