柿渋
「柿渋」なる言葉を知ったのは
茶室のある裏の家が着物展を行ったときで、
渋柿で染めた麻の着物があったのです。
その何とも言えない茶系の色に惹かれました。
柿渋とは渋柿から取った染料であり、
殺菌効果があるため、虫食いを防ぐというのです。
しばらくして、柿渋の染料は
木材の塗料にもなることを知りました。
柿渋を柱に塗れば腐りにくいというわけです。
自宅の柱も柿渋を塗ろうと思ったのですが、
塗料代が凄くかかることがわかり断念しました。
その後はすっかり柿渋のことを忘れてしまいました。
ところが先日、感染対策用のマスクとして
柿渋で染めたマスクが効果絶大と某大学が発表、
久しぶりに柿渋のことが蘇りました。
柿渋の染料を買って生地を染めてマスクを作ろう。
そう思い立って調べているうちに
「飲める柿渋」があることを発見したのです。
購入者の方々のコメントを読むと
渋いのでうんと薄めて飲むのがいいらしい。
口に含めば歯磨き粉代わりになって、口は爽やか
歯は真っ白、ピカピカになるそうです。
腸内に作用するのか、体脂肪も減るとか。
それほどいいのならば自分で柿渋を作ろうか。
まだ青い渋柿を採って叩いて水に浸け、
発酵したら布で濾して瓶に詰めるだけ。
とても簡単だけど、使えるようになるには
1年から3年もの年月がかかるとのこと。
すでに秋になって柿も紅く色づいてきているけど、
それなら発酵も早いかとやってみる気になっている。
どうなるか、期待でワクワクだ!