小さな星の花
山道を散歩していたら、
小さな星形の花が
たくさん落ちていた。
小さな白い星の花。
とても可愛くて手に取る。
小さな白い星の花は
直径1cmにも満たない
花びらが五角形に割れて
黄色い花心がいじらしい。
綺麗なものだけを集めた。
地面を白く染めていた
その頭上を見上げると
背の高い木の枝先に
小さな星の花が
鈴なりについている。
こんな可愛い花を咲かせる
木は何という名なのだろう。
『日本の樹木』という
本で調べてみると、
いくつか候補が出てきた。
ヒメウツギやマツバウツギの
小さな花も星形に見える。
ハクウンボクやエゴノキも
とても似ている花である。
わからないので葉を見てみる。
葉が卵形で縁は鋸状となり
対生でなく互い違いの互生。
花が直径1cmほどの大きさで
木の高さが5m〜7mとなれば
もはやエゴノキしかない。
木の名はごつかったが、
花は本当に可愛らしい。
手の平一杯に集めた
小さな白い星の花を
小皿に乗せて水を浸した。
テーブルの上に星が輝いた。
小さな白い星の花。
これらの星に願いかけてみたい。