フィリップ・グラス

ギドン・クレーメルの
ヴァイオリンが鳴っている。
幻想的でメロディアスで
思わず聴き入ってしまった。
アメリカの作曲家、
フィリップ・グラスの
「ヴァイオリン協奏曲2番」だった。

グラスが忘れられなく、
次に聴いたのが「ロウ・シンフォニー」、
デヴィッド・ボウイと
ブライアン・イーノの「ロウ」を
オーケストラ化したもの。
グラスの繊細なアートな楽曲を
管弦楽が至上の愛とする作品。

3番目に聴いたのが、
ヴィキングル・オルフソンの
グラスのエチュード集だ。
グラスは最小限に音を押さえて
反復させるミニマム音楽と言われるが、
オルフソンは反復に色彩や表情をつけ、
永遠の世界を創造する。

フィリップ・グラスはこれまで
オペラや舞台、映画音楽、
交響曲や協奏曲、弦楽四重奏など
さまざまな楽曲を作ってきた。
86歳になった今も毎日時間を作り、
精力的に曲作りに励んでいる。
これからどんな楽曲が誕生するのか、
楽しみで仕方ない。