半音階のスケール

サックスのレッスン、
いま、K先生から
半音階のスケールを
やらされている。

低いレから半音上がった
♯レを吹きミを吹き、
ファを吹き、♯ファと
どんどん上がっていく。

高いドからさらに半音ずつ、
どんどん上がっていき、
2オクターブ上のドに行き、
限界の♯ファまで上り切る。

今度は一気に半音ずつ下がる。
♯ファからファ、ミ、♭ミと
どんどん下がって1オクターブ上、
ドからも下がって下のドに行く。

しかしここで終わらずさらにシ、
♭シと限界まで下がってから
シ、ド、♯ド、レを長く吹いて
ようやく半音階スケール終了。

K先生は軽く言い放つ。
「さあ、ひと息で一気にあがり、
一気に下がってみよう。
行くよ、サン、シ、ハイッ!」

しかし、簡単にはできない。
家で必至に練習するが、
ボクのいまの実力では
10回に1回か2回の成功率だ。

「半音階スケール、
クロマティックスケールは
アドリブを吹けるようになる
基本練習。できるように」

ニコニコ笑って言うK先生、
でもでも先生には簡単でも
生徒のボクにはとても難しい。
わかっているかなあ?