板バネの心

マスターズゴルフ、
今年の第3日目は
寒風と雨の中の
プレーとなった。

選手たちはセーターや
ウインドブレーカーを来て
濡れ鼠になりながら
必死のプレーを続けた。

美しい緑の樹木や芝、
綺麗な花々の中で
半袖プレーのいつもの
マスターズではなかった。

悪天候でスコアを崩し、
マキロイやトーマスなど
予選落ちを喫した
実力者も多かった。

松山英樹はそうした中でも
耐えに耐えてプレーする。
連続ボギーのあと
4パットでダボも犯した。

その後もショットは曲がり、
心が折れても不思議ではない。
ところが絶妙のアプローチと
微妙なパットを沈めていく。

表情は引き締まったまま、
集中力がまったく途切れない。
強靱な精神力が
プレーを盛り返していく。

どんなことがあっても
諦めない粘り強さが
ゴルフには最も大切だと
あらためて教えられた。

上手下手など関係ない。
ゴルファーに必要なのは
折れることなく跳ね戻る
板バネの心なのだ。