ゲーム制作悲喜こもごも「夢現Re:Master」
Win,Steam,PS,Switchで7000円くらい。セールで半額になる。
全ルートクリアまでのプレイ時間は50時間くらい。
通称「ゆリマスター」
あらすじ
両親の離婚により生き別れた妹に会うため、
栃木からはるか帝都へやってきた「大鳥あい」は、
妹の「こころ」が勤めているというゲーム会社「ユリイカソフト」の門をたたく。
現れたのはメイド服の事務員、大型犬、ちびザウルス……個性の強い面々に圧倒される中、妹はマトモに口も聞いてくれない。
はたして妹と仲直りすることはできるのか、ゲーム制作はマスターを迎えられるのか。
システム
純粋なADVゲーム。選択肢はかなり多め。
共通ルート→好感度によって個人ルートに分岐(どこにも分岐しない場合NormalEND)
個人ルート→好感度によってGoodEND/BadENDに分岐
という形で、エンディングはNormal含めて9種類ある。
妹・こころルートだけは他3人の個人ルートを見ることで選択肢が解放される形式。
難易度
共通ルートから個人ルートに入るための好感度ハードルがかなり高めに設定されている上、選択肢が多いために最初は中々ルートに入れない。
難しいと思ったら潔く攻略を見た方がよい。
雰囲気
大体いつものしまりすさんチーム。
女同士で結婚するのは当たり前、というか主人公の両親が(離婚したとはいえ)ママとママ。
女同士の結婚を当たり前に描く一方で、離婚という現実的な別れを背景に含めているのはある種独特な世界観といえるだろうか。
BadENDではかなりショッキングな結末を迎えることも。
過去作では病死からの心中とか、カニバリズムとか、そういうアクの強い結末があったけれど。セフレエンドは優しい(そうか?)
今作のBadは少なくとも精神は死にます。
感想
こころルートはかっ飛びすぎててあんまり……
あくまで問題に現実的な対処を求めたさきルートが一番読んでて楽しかったかも。
序盤で出てきた「HiPS」という怪しい単語が、ついぞななルートでしか絡んでこなかったのが切ない。
今作、多方面の要素を混ぜすぎており、ルートごとに異なる雰囲気が出ているものの、ゲーム全体としては纏まりのない話になってしまっている。
様々なカッティングから一つの世界を覗く……というのがマルチエンド系ADVの良さだと思っているので、(前作までがそういう系統だったこともあり)残念な気持ち。
あとななBadのあい豹変とか突拍子ないよね……
なんだかんだと文句を垂れながらも、後日談「Re:After」を購入するのであった。