見出し画像

各国の苦悩 W杯欧州プレーオフPathC ポルトガル対トルコ・イタリア対北マケドニアより


2022年3月25日に行われた、W杯欧州プレーオフ、ポルトガル対トルコ・イタリア対北マケドニアの2試合を簡単に振り返る。

・試合結果
ポルトガル 3-1 トルコ
    (得点者)
オタビオ    B.ユルマズ
D.ジョタ
M.ヌニェス
--------------------------------------------------------------------------------
イタリア 0-1 北マケドニア
   (得点者)
       A.トライコフスキ
--------------------------------------------------------------------------------

・ポルトガル ~C.ロナウドとの共存~
組織的なプレーを標榜する現代フットボールにおいて、C.ロナウドや、L.メッシ(アルゼンチン)のような、攻撃能力が極めて高い選手をいかに活かすかという命題がある。

サッカーは点を取るのが難しいスポーツである。(←筆者の主観)そう考えた時に、攻撃で違いを創れる選手を有しているということ自体が、チームにとってアドバンテージだし、そういう特別な選手は守備を免除してでも90分間攻撃に全力を出せる状況にしておきたい。

また、攻撃も彼を中心に組み立てる必要がある。彼にボールを集めるだけでなく、前を向いてシュートを打てるだけのスペースと時間を提供する必要がある。かくして「戦術:ロナウド」ともいわれている。

この試合ロナウドに自由を与えるのに貢献したのは、D.ジョタだ。彼は、リバプールでプレーし、R. フェルミノの後継者と目している。そんな彼は、リバプールでM.サラーや、S.マネを引き立たせかつ自分でもゴールをとれる、まさに万能アタッカーだ。

ポルトガル代表は、D.ジョタ&C.ロナウドのコンビで本選に勝ち上がっていけるか注目したい。

・イタリア ~ユーロ覇者の重圧~
前回ロシアW杯でも本選出場を逃したイタリア。4年間の屈辱に燃えるサッカー強国は、W杯よりもレベルが高いといわれる、直近のウエハ・ユーロ2020で優勝。順調に実力をつけていたかのように思えたが、W杯予選グループリーグでは、スイスに勝ち切れず、グループ2位となりプレーオフにまわった。

北マケドニアを迎えるのは、イタリアホーム、パレルモのレンゾ・ベルベラスタジアム。終始イタリアが攻め込み32本のシュート(北マケドニアは4本)を放つも、得点ならず。

アディショナルタイムに北マケドニアがパントキックからカウンター攻撃を仕掛け、少ないタッチでコントロール&シュート、エリア外からのシュートだったが、ボールはイタリアゴール左下隅へ、キーパーのドンナルンマも届かず、劇的な敗北を期した。

北マケドニアはグループステージで1度ドイツに勝っている、油断ならない相手では会ったが、今回のイタリアはフィニッシュにアイデアがないように見えた。
なによりプレーに焦りが感じられた。

・欧州プレーオフから
ヨーロッパでは、イタリアのようなレベルの高いサッカー強国でも本選に出場できない状況だ。(それだけ北マケドニアが奮起し、結果を出したということではあるが、)
先日、本選出場を決めた日本はどうだろうか?戦術的にも個々のレベルから言っても、世界の舞台でヨーロッパや南米と対等に戦えるレベルとは言い難い。

サッカーは文化である。より多くの人がサッカーにかかわることによって、サッカーのレベルは上がっていくと思う。
サッカーに興味がないよーっていう人も一度サッカーの試合を見たり、それも煩わしいなら、なにか手ごろなものを足で蹴ってみてほしい。

皆さんで日本サッカーを応援していきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?