ドリブルばかりの子どもたち③(完)
2022年5月18日
先日公開した「ドリブルばかりの子どもたち②」の続編を記す。
②の振り返り
・育成年代は勝ち方を知ることにフォーカスすべきである。
・勝ち方は個人的なものからチーム全体で共有するものまで多岐にわたる。
・故クライフ氏はカテゴリーにあったサッカーへの取り組みを推奨している。
そこで③では、中学生のクラブチームはどうあるべきか論じる。
・日本のサッカー観
何の根拠もないが、日本人はスペイン代表やバルセロナのサッカースタイルが好きな人が多いのではないか?圧倒的な技術力に裏打ちされた華麗なパスワークや個人での局面打開そんなスタイルに憧れを持っているのだと思う。
これがために、現在のクラブチームやサッカースクールの骨格として「個人技の上達」が重視されていると感じる。
実際に弟が通っているクラブでは、1年生はリフティングとドリブルの練習しかしていないそうだ。
・個人技は必要だが、、、
ここであえて言いたいのは、私は「個人技は大いに必要である。」と考えているということである。
ある程度止める蹴るの個人技がなければチームプレーも成立しない。
しかし同時に、ある種以外の個人技の習得はクラブチームやスクールの活動で行うべきだはないと考えている。むしろ、そこでは、各々が持っている個人技を試合でどう生かすかを練習する方が妥当である。
つまり、基本的に個人技については個人で練習するべきだ。
せっかく人が集まったのなら大勢いるときしかできない練習を行いたい。と考えている。
・中学生のクラブチームはどうあるべきか
中学生はとかく忙しい。
朝起きて学校、学校から帰ってきて学校の宿題、塾、さらにはサッカーの練習ともなると、1日の内で自由に使える時間というのは本当に短い。
しかし、せっかく多忙な中集まった子どもたちに個人技の練習をさせるのはいかがなものかとも思う。
子どもたちにはサッカーのより根源的な面白さを知らせて試合を組んであげるべきだと考えるし、クラブチームやスクールはそのためのツールであるべきだと思う。