3月のライオン16巻感想

宗谷さんのオフショだー!168回だけで、表情集くらいの幅がありますやん。
棋神のデフォ顔に始まり
子供嫌いなのが隠せて無いしかめっ面(でも、お土産には自分の好み度外視で、その子が好きな物を選んできてあげてる)
おばあさんには、険の無いリラックス顔
出かける予定があるのに雨が降ったってだけで、そんなにむくれる?ってくらい嫌そうな顔
何周でも咀嚼してしまう。
そんで良かった。おばあさん以外にも、ちゃんとしっかりした人が近くにいた。
宗谷さんって、棋神してない時は京言葉なのか。16巻まで進んで初めて知ったよ。
京都のお人が方言コンプレックスも無いだろうに、インタビューの回答が、いかに相手の聞きたそうな言葉を集めただけの熱の入ってない言葉なのかが、別の角度から突きつけられるわ。やっば、ゾクゾクする。
子供の騒音対策だった庭の離れに入り浸っちゃうとかな。そりゃそうするよ。そもそも子供が外遊びをしたがったら、離れなんて何の役にもたたないのだから、動かない子が入るが吉。むしろ、今までなんでこんな快適空間を造ろうと思わなかったのか、とか考えちゃうよね。

この後に零ひなのお互いへの好意と思いやりを全方位に言語化してくれるのがもう対極的で、こちらもめっちゃかわいい。
え、この回もヤングアニマルに載ってるの?ちゃおとか、花とゆめの番外編じゃなくて?
零君が元々着実な気質なのに加えて、ひなちゃんもほわほわしてはいるけど前の巻で恋愛に慎重な面も描かれてたので、初カレでもちゃんと足並みそろえて双方向にできてて、安心感がある。ありがとうございます。癒されました。
でも先生の事だから、そのうち『ココア』の出番もあるんだろうな。なんでこのタイミングで!?っていう所で出してくるんだろうな。心の準備だけしておくよ。

この巻の棋譜が欲しいよー(毎回)
滑川さん並(か、格として少し落ちるか?)のトラップが両者から仕掛けられてるわけでしょ?そんな棋譜、絶対面白いじゃん。
『こういう表現をしたいんです。』ってリクエストに対応した棋譜があるのも、歴史の厚みがすごいし、それを『この対局なんか良いですよ』って引っ張ってこれる先崎先生もすごいんだわ。

周りからは褒められまくる島田研を、全視点から描いてくれるのは、さすが。
弟分の成長にこんな複雑(嫌そう成分多め)な顔する兄貴分て、なかなか描けない。しかも大して好感度が下がらない。(主に重田さんがむちゃくちゃやらかしてったおかげ)

179回の二階堂くんが、また共感度高くてなあ。そうなるよね。心友だもん。
最終的には零ひなちゃんを認めてくれたようで、喜ばしい限り。
でもさー、この回の桐山くん、ほんっとーに珍しく君と一緒に遊びに来てるから乗ったげてよ。いつもは君があっちの温度感でグイグイ行くじゃないか。

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