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別人格さんとお寿司

なんだか小忙しい1週間がおわり

何故か、回るお寿司やさんに

行きました。

味覚過敏の娘は、

蟹とイカ、タコばかり食べます。

しかも、ネタとご飯を別々に食べる。

もう、お寿司ではないような…

「ハルくんと変わってあげようかな、サーモン食べたいってうるさいから」と。

娘の中の別人格のハルくんは、サーモン好き。

瞼を閉じて、

ハルくんが私の前に現れた。

中学2年生のハルくん。

「サーモンと牛塩カルビ、食べたいです」

「蟹も食べたことないです」

「注文していーよー」と私。

少し、娘の話をしながら、楽しくふたりで食べた。

サーモンは、娘は嫌いで食べないから、

パクパクと目の前で、食べている姿は不思議だ。

「あの。あやねちゃんとも交代していいですか?」

基本、ハルくんは、敬語。

小学3年生のあやねちゃんと交代した。

あやねちゃんは、イカとフォンダンショコラを

食べた。だけど、フォンダンショコラを半分しか食べない。

残りは、お姉ちゃん、つまり娘に食べてもらうというのだ。

「全部食べていいのよ」

「でも、お姉ちゃんもこれ、好きだから」

娘よりも、別人格の方が優しくて思い遣りがある。

そして、本体の娘に気を遣っている。

あやねちゃんが、去る時、

両手で握手した。

「私はあやねちゃんのお母さんだからね」

「うん、またね」

「またね」

あやねちゃんから娘に戻って、

アオサの味噌汁を飲んだ。

満足して、家路に着いた。

3人とご飯を食べたので、

いつもより、食事に時間がかかっていた。

どの子もなんだか愛おしい。



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