見出し画像

ちいさな歯の話①


手を動かした分、目に見えて結果がわかる単純なことが大好きなので、磨いた分綺麗になっていく歯磨きが好きだ。
歯ブラシで入念に磨いた後、デンタルフロスで歯間一つ一つを磨いている。最近ではルームシェア時代に同居人が使っていたコンクールのマウスウォッシュまで導入している。
磨いた分だけツヤツヤになるのでとにかく楽しい。

小さい頃は狂ったように歯磨きをしていたので、小学校6年間歯磨き検査でA⚪︎を取り続けて表彰され、残りの学生生活でも歯に関して特に指摘を受けずにいた。
社会人になったいまも虫歯一つできたことがない。歯が痛くなったこともないので、親に連れて行ってもらった中学時代を最後に、歯医者に行っていなかった。

昨年末、流石に10年近く行っていないのは、もしかしてよくないかもしれないと思い至って歯医者に行ってみた。
久しぶりの歯医者特有の香りと歯を削る音に少し緊張しながらも、優しい先生に身を委ねて診察椅子に背中を預けて大口を開けた。
一通り見てもらった後、特段汚れがなく歯磨きが上手だと褒められて長年の努力…というか暇つぶしが認められたようで嬉しかった。
が、歯並びを指摘され矯正相談を薦められた。
意味はわからなかったけど、「オープンバイトだから」と何度か言われ、とにかく矯正相談に行くことを決めた。
(あとあと調べて分かったが、オープンバイトは出っ歯という意味でめちゃくちゃ笑った。)

それから数日後矯正相談に行って一通り検査をした。
キリッとした女医さんが健康的な大人だと永久歯は28本あり、全ての歯がうまくかみ合わさって、40〜50kgほどの力で咀嚼をすることを教えてくれた。
それからややあって、「つかださんの歯は28本中、4本の歯しか噛み合っていません。このままいくと4本の歯は負荷がかかりすぎて折れます」と言った。

4本?残りの24本何してる?

と思ったが、結構ピンチっぽいのはなんとなく分かった。

ただ1つの病院での診断結果だと、意見も偏ると思いその日は検査だけして帰宅した。
その後3つほど病院を回って診断したが、どこで聞いても4本の歯しか噛み合っていないと言われたので観念し、痛そうなのですごく嫌だけど、矯正することにした。

すごく嫌なので、矯正中の心の叫びをしばらく書いていこうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?