グッドフェローズ(1990)

週末休みを利用して初鑑賞。約2時間半の長丁場だったのでキリのいいところで分けて観ようと思ってましたが、引き込まれてしまいイッキ見しました。

 絵に書いたような盛者必衰で物語は展開していき、後半からは凄まじい勢いで主要キャラ含む登場人物が消されていきます。ご覧になった方はご存知とは思いますが、ジョー・ペシ演じるトミーの動の狂気、ロバート・デ・ニーロ演じるジミーの静の狂気が存分に発揮された作品ではないかと思います。この二人に挟まれるため、主人公のヘンリーはどちらかと言うと印象が薄くなってしまいますが、彼はあくまで語り部としての役割なので、観客はヘンリーとして周囲の出来事を追体験しているような演出の仕方だったんだと感じました。

また、ヘンリーの妻カレンの心情が途中挟まれるシーンで、普通の人から見たら異常な世界なんだということが表されている場面があり、どうしても題材にしているものの性質上、見ていくうちにこの異常さに違和感がなくなってくるものですが、このシーンのおかげでやっばりこの物語はイカれた世界なんだと再確認させられました。

大抵のギャング映画は、個人的に最終的には主人公が組織のために死ぬか、己の野心の果てに志半ばで殺されるという展開のものが割と多く、どちらかと言うとカッコよく演出されているものが多い印象ですが、この映画は実話に基づいていることもありますが、カッコ悪い終わり方のような印象を受けました。

監督のマーティン・スコセッシは、アイリッシュマンというこれまた同時期アメリカの裏社会を描いた作品もあるため、そちらもトライしてみようかと思います。


#グッドフェローズ
#映画感想文
 
 

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