Vol.58 安定してくることが安心につながっていく

最近の彼女の表情はとても穏やかで、安心しているのがよくわかる。
自分の中の自分とも対峙していて、なかなかいい感じなのだと思う。人って「あのね」って話ができれば大概のことは超えられるものなのかもしれない。

彼女と一緒に暮らして、64日目。

あと少しで自宅へ戻る。毎日のように児相から電話きましたか?と聞く。金曜日に会議が開かれ、午後には帰宅できるかもしれないのだけれども、決定事項ではないので、伝えられない。
期待してしまったことが、できないとなるとまた不安定を引き起こすことになるので、期待をさせられない。

朝起きぬけさえご機嫌になれば、そんなに困ったことにはならない。
それをどうママに伝えられるかが課題。
ママが関わってきた方法では、安定は得られないというのがわかっているので、こちらから提案をさせてもらう。
誉め褒め大魔王、小さな世転びを発見させる。
出来たことに注目する。頑張っていることを認めていく。
えらいえらい、頑張っている。

自分を誉める、自分を認める。たったそれだけで安定する。
小さい時から当たり前にあってほしい、いい子だね、頑張ってるねが与えられないこどもが増えている気がする。
言葉かけの少ない子育てが当たり前になっているのはいつからなのかな?

おむつを替える時、洋服を着る時、洋服を脱がすとき、靴を履くとき、脱ぐとき、ご飯を食べる時、椅子に座るときなどなど

言葉が「何やってるの?」「早くしなさい」「いい加減に・・・」
まるで虐待家庭のような言葉が当たり前に飛び交う。
それが当たり前。

それって悲しい。それって寂しい。それって変だよと誰も言わない。
お金があっても、家があっても、心が育たない。それって変だよ。
少し前までは、街中で通りすがりの人を殺してしまうことは、狂気的な事件として扱われていたけれど、今や日常茶飯事とまではいわなくても、そうそう珍しいこととしては、報道されない。

発達障害かもしれない、その親も発達障害なのかもしれない。
でも、それは普通の家庭として認定されていて、救済が入る家じゃなかったってこと。

それでも、今かなりの確率で家庭が壊れている。
このままで大丈夫か?日本って国。

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