Vol62 最後の日に救急車を呼ばれた・・・
その日の夕方に自宅に帰るために、児童相談所に16時に集合の日。
お昼にだいすきな「カメロンパン」を食べたい、そしてそれをママに持っていきたいと、やる気満々で私に伝えてきた。
何度も言っているお店だし、できるかもな??とちょっと安易に出かけさせてしまったのが要因なのだけれども・・・・。
一人で行くというので、できたら自信につながるかな?なんてあま~~~い考えを持った私の失敗談です。
ちょうど、ママへこんな方法で気分を変えてみたよというか、対処法をいくつか編み出したので、それを児童相談所からも、文書でもらいたいと言っているという申し出があったので、パソコンでパチパチパチパチと、ワードで作っていた最中だったのです。
私も夢中になっていたというか、集中してしまったというか・・
あれ?ちょっと待って…遅すぎない?と思って家を出て、ほんの2分先のパン屋へ。
え?
お店の前にいる救急車は?
もしや・・・
ピンポン!
焦って救急隊員に声をかけて、中に入れてもらった。
里親って職業ではないし、証明書みたいなものもないし。
焦っていたので、スマホも忘れ・・・
カクカクしかじかと、状況を伝えてみたけど、なんか…雲行きが。
そうです、すっかり病人になってしまっている彼女。
病院に連れて行って下さいと懇願している状態。
内心・・・マジでこれ困るよねって思いながら、児童相談所に電話してください、担当者は○○さん。
電話をしてもらっている間に、「入院したいモード」になっている彼女をどうやってこの救急車から降りてもらおうか?
夕方、ママにあって自宅へ帰るモードになるためにはどうしたらいいか、本当に頭がフル回転しました。
だって、具合悪いって言っているこどもを「なんともないでしょ」「さあ家に帰るよ」って連れていく非情な人間って思われますよね。
聞くところによると、お店の中に入ったら緊張して、ドキドキして、トイレを借りて、救急車を呼んでほしいと自分で話したということなんです。
この場合、緊張したのは事実だとは思うけれども、自分が具合が悪いと伝えることで周りの人は親切にしてくれるとわかっているから、「助けてほしい、里親を呼んでほしい」という気持ちも、すべてが具合が悪いということで表現されると、周りは慌てますよね。
救急隊員の方に、状況がわかるように私はこんな風に説明しました。
「今日の4時に児童相談所に行くよね。そしてママに合うこと覚えてる?今入院したら、また何日もママに会えなくなるになっちゃうってわかる?」
「ずっと家に帰りたくて頑張ってきたよね。今日家に帰らないことになって困ることはないですか?」
具合が悪いと言っているこどもにこんなことを伝える私は変な人???
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