曖昧な楽観主義 曖昧な悲観主義
見出しはピーターティールの名著「ゼロ・トゥ・ワン」からの引用です。ピーターティールは人間のタイプを4つに分類しています。
コロナ・パンデミックが発生した昨年(2020年3月)から現在にかけて、曖昧な悲観主義が広く蔓延していると僕は思います。
曖昧な悲観主義というのは、避けようのない衰退がいつ起きるかを知ることもできず、暗い未来を予想している考え方のことです。
曖昧な悲観主義の勃興とともに、曖昧な楽観主義も同時に広まります。曖昧な楽観主義は経済においてその思想が反映されます。今年2月の日経平均株価の最高値更新はその際たる例と言えます。
どうやって富を作り出せばいいか皆目わからない時に、唯一利潤を上げる金融はあやふやな未来にとってぴったりの業界だと、ティールはいいます。
あやふやな未来を描く悲観主義者は、お金は何かを成し遂げるための手段ではなく、お金自体にはるかに大きな価値を見出します。
今混乱の中にある政治、経済においては曖昧な悲観からいち早く脱し、具体的な施策を取れるような冷静さが求められますね。
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