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願ってもいないのに

7月後半から8月いっぱいは、私にしては忙しかった。

モニターリーディングとか、宮古島旅とか、普段より少々アクティブしつつも、普通にお仕事が佳境だったんである。いや、まだ終わってはいない。


現在、主に担当している業務はちょっとマニアックなもので、やや細かく言うと、学校の来年の講座スケジュールをつくること。
2箇所の拠点で全5教室、1年間のカレンダーに1日2〜3コマずつ開催講座を決めながらマスを埋めていく。出来上がったら担当講師も決めていく。

考慮しなければいけない要素が物凄くたくさんあることと、決して間違えてはいけない単純作業の合わせ技により、この細かいテトリスみたいな業務を職場の皆さまはよく労ってくださる。
こんなん出来ひんわー、ありがとー、と。


しかし、私、、、
実はスケジュールを立てるのが大好きなのだった。

この事を思い出したのは、この業務をし始めてからだったのだが、中学生の頃など試験前近くになると、誰に言われてもいないのに黙々と大きめの紙に線を引いて2週間分くらいのタイムスケジュールを作って、何時から何時までは古典の勉強をして、ご飯を食べたら数学をして…とか書き込んで、自室の壁に張り出していたんである(へんな子供…ちなみ作ったスケジュールは守らない)。

誰に頼まれたわけでもなく、勉強が全く好きでもなく、立てた計画を遂行したいわけでもなく、ただただスケジュールそのものを作りたくて毎度手書きで作るとか、この人、昔から頭悪いな、、と思わずにはおれんのだが、しかし今、それに似たようなことがウッカリ仕事になっちゃっていると気づいた時には驚いた。

こんなピンポイントで趣味にも似た仕事があるんや?
こんなんで、お金貰っていいの?
いや、もちろん業務は子供の計画表と違って、色々と大変で辛いのよ。まるで答えのないパズルなのよ。間違ったらシャレにならんのよ。暗礁に乗り上げて金田一みたいに頭を掻きむしってたりもするのよ。

しかし毎年、新しいスケジュールを入れ込むための、まだ白いエクセルの表を見ると、ついうっかりウキウキしてしまう。


別に将来スケジュールを作る仕事に就きたい、なんて考えたことは一度もなかった。
つかそんな仕事があるとか思うわけもないか。

ただ、子供の頃に意味もなく行なってきたことが、いつの間にやら巡り巡って発展しつつ、今またやっている。
そこに対して、なんとなく人生って不思議だなあ、と感じる次第である。


これまでの私の選択の1つ1つがここまで連れて来たのかもしれない。
もしくは、この一瞬一瞬がその次元にいさせているだけかもしれない。

その辺のことはまあ解らないわけなのだけれども、ホンマみんな意味のないことでも勝手に好きなことしよしや、人生なにが起こるか分からへんし、と改めて思うんである。
(てゆーか、一体なんの願いを放っていたのかと昔の自分を問い詰めたい気は若干する)


なお、こんな趣味を持っていたことを職場の人には内緒にしている。
ので、ありがたく今日も労われている。


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