大事なのは「分かり合う」ことじゃない

1～10まで伝えること。
それが大事なことかと言われれば、そうではない場面だってあるよなーと感じました。

大人エレベーターのCMで、妻夫木聡がYUKIに
「けんかはしますか？」ときいたら、

あんまり好きじゃないみたいですね。
全てを言って、解決するのかって、あんまり思えないですよね。

と答えていました。

全てを言うこと。
1～10まで伝えること。
それって、独りよがりなことかもしれません。
「全て言ったんだから、分かってよ」。
そういう思いを含んでいるのかもしれません。

皆さんは、けんかはしますか？
僕は、けんかをすることが悪いことだとは思いません。
だけど、笑っていきたいと思っています。
だったら、けんかをしているヒマはないよな、と思います。
軽やかに、軽やかさを自分自身で体現できる人になりたいな、と思います。
そういうのって、「相手のことは分からない」という前提があるから体現できるのかな、と考えたりしました。

「相手のことは分からない」。
それは、諦めているのではなくて、
「相手のことは分かったようで分からないし、
分かっていないようで意外と見えてる部分もあるのさ」
くらいの軽やかな心持ちのイメージです。
答えなんて持たないまま生きていくのだから、
「分かってよ」とか「あなたに分かるはずない」って、あんまり意味がないような気がします。

誰かと共に生きていくこと。
それは、「分かり合う」ことが目的ではないと思います。
喜びを分け合うこととか、
走る・走らせる、休む・休ませる関係性とか、
ただただ笑い声がこぼれる瞬間とか、
そんなことが生まれたら素敵だな、と思います。
そこに、必ずしも「分かり合う」ことは必要じゃないのだと思います。

笑って生きよう。
軽やかに生きよう。
そんな大人を目指していきたいと思います。