最近聴いて良かった曲10選(前半)
良かった音、歌詞、声と、それを聴いた感想を記録する。
全部Spotifyで聴けます。YouTubeでも聴けると思う。
①ワンコロメーター - 柴田聡子
8月に名古屋のCLUB QUATTROで柴田聡子とサニーデイ・サービスのツーマンを見た。どちらも最高のパフォーマンスを見せてくれたが、その中で一番音源とライブで印象で変わった曲。
吉田さんちの犬がいなくなったと思ったら、いた。歌詞はほとんどそれだけで、フルートもベースもドラムも基本的に同じフレーズの繰り返しだが、繰り返しの中でフレーズの変化があったり、柴田聡子が後半になるにつれてシャウトしたりでとんでもない熱気に包まれた。
僕はこの曲を聴くとワンコロメーターがどんなものなのか想像する。曲中では”謎めいた番犬レーダー”という情報しかないが、聞く回数を経るたびにその形とかが少しずつはっきりしてきている。僕の中ではワンコロメーターはブルマと悟空が持っていたドラゴンボールを探すレーダーと同じように丸いモニターが付いていて、片手で持つことができて、形は犬の肉球の形を模している。そして、吉田さんちのワンコはアンダーテールに出てくる犬みたいなアイコンで方角と場所が表示されている。
だから何かと言われたら何の意味もないが、毎回このイメージが曲を聴いている間に流れてくるので書いておいた。
②Linda - Tokisha, Rosalía
レゲトンが流行っているのにそれを聴かないのはなんかもったいないような気がして、レゲトンを夏くらいから聴くようになって、最近はRosaliaをよく聴いている。
この曲はRosaliaがヒップホップでいう客演(ラテンのジャンルでもそういうのかは知らない)として参加している。
Rosaliaの声がめっちゃいい。純粋な子どもみたいな声に聞こえたり、計算高い悪女のような声にも聞こえたりもする、不思議で魅力のある声をしてる。あとやっぱりレゲトンを聴いていると言語によって響きが変化するのがなかなかおもしろいなと思う。日本語のレゲトンとか聴いてみたい。
③白鯨 - Summer Eye
夏目知幸の個人プロジェクト、Summer Eye。去年くらいからずっと聴いているが、未だに飽きないので書く。
前のめりになるような頭でっかちなビートがとても良い。ミニマルな音で構成されているので歌詞がとてもすんなり頭に入ってくる。この曲は歌詞がめちゃくちゃいい。とんでもなくいい。
必ず絶対ちゃんと、という歌詞は明らかに不自然と言うか、見つけ出すという動詞を過剰に修飾している。3つのうちどれか1つだけでいいのに”あえて”そうしているのは、真剣にそう思っているというのを余すことなく伝えたいというパッションの表れではないかと思う。こういう、過剰な表現はかなり好き。
とんでもなく良い歌詞だと思う。晴れの日から疫病まで少しずついやだなと思う言葉にポンポンと階段を降りるように羅列されていて、悪口という言葉が出た時に少しハッとする。悪口も戦争や疫病と肩を並べるほど、あるいはそれ以上に嫌なことだと思う。悪口と戦争を比較したことがなかったのにもかかわらず、すんなりと納得してしまう。
さらに言葉の羅列が続いて、消えない灯火までのところでぼんやりと風景を連想させられていると、急に君が好きだといわれてドキッとする。僕はこういう、カメラのピントが景色から急に自分に合うような歌詞がめちゃくちゃ好きだ。真剣さの重みがそのまま言葉の重みとしてダイレクトに伝わっているような気がする。
こういう感じの歌詞とか、同じ視点の変え方。
④Moon Dance - CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
三曲に付いて書くのに時間を使いすぎたのでここからはサラッと書く。
月に行って遊んだり踊ったりする曲になぜか惹かれる。チョコパはこれ以外も、大体イイ。大体イイアーティストはなかなかいないので、これからも聞いていくつもり。ライブにも行きたい。
月に行って遊んだり踊ったりする曲の例
シナトラよりもこっちのほうが好き。
これも月で踊ってる。宇宙がテーマの曲はどことなく浮遊感があるから、それが好きなのかもしれない。
I DONT KNOW - Campanella, MFS
2人ともラップがうまい。日本で一番うまいラッパーの一人だと思う。わからんけど。Campanellaはライブでもピッタリとビートに乗せるのでめちゃくちゃ上がる。MFSは生で見たことないので行ってみたい。
MFSはこれもいい。ほぼベースとドラムだけのビートでもかっこいいのは飽きのこない展開のあるフロウと声の魅力があるからだと思う。
10選と書いたが、疲れたからここで終わり。また明日くらいに残りの5曲を書く。
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