キンキュウジタイハッセイ

100年に一度の有事とやらで、いかんせん仕事に手がつかない。 数年ぶり春先にのんびり帰省しようと思い、仕事の調整をしたのはよかったのだが、帰省終了したとたん、緊急事態だなんだと、世間はどんより不安定な厚い雲に覆われたかのようになってしまった。友人が営む近所の飲食店も影響を受け、口に出さないまでも、不景気と不安の色が日々濃くなっていくのを感じている。臨時休業を始めたり、テイクアウトに切り替えたり、みな工夫をしているけど、いつまでもつか。かくいう自分の仕事も新規に入ってくる案件は今のところ皆無。やれることはまだあるけど、それだって時間の問題だろうな。こんなときフリーランスは弱い。在宅で仕事することが平生より多かったから、家にこもっているのは問題ないのだけど、外の世界で起きていることが気になって集中できない。ついスマホを手にポチポチとニュースサイトを見てしまう。先の見えない不安や、生活を維持していけるだろうかという焦燥感。こうなってしまったらどうすることもできないだろうと諦めに近い感情を抱いて昼日中過ごすストレスだってなかなかのものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?