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ノスタルジーのはざまで〜ヨコヤマ・ユーランド鶴見〜【サウナリーマン日記第58話】

思いつきだよ。
行きたいサウナはたくさんあるけど、
決めるには意思力がいるんだよね。

それなりに時間とお金を
かけて行くので、自分にマッチしなかったり
したときのガッカリ感を想像して
しまったりしたりなんかして。

でも今日は導かれるように
来てしまいました。

ヨコヤマ・ユーランド鶴見さん。
この辺は本当にサウナ激戦区なのよね。

まぁ弟が近くに住んでて付き合ってくれたのよ。ありがとう。

うん、なんか好き

鶴見駅から歩いて20分弱。
苦にはならない。
サウナが待っているのだから。

サウナスパ健康アドバイザー割引が
きくと聞いていたので、提示した。
土日の料金は、1,320円らしい。
100円引きぐらいかな。

「900円です」

かつて西武ライオンズや中日ドラゴンズ
で活躍された和田一弘選手そっくりの
店員。
それはまさに言い慣れた口ぶりであった。

「うそやろ」
私の心の叫びである。

①時間無制限(閉店まで)
②タオルつき
③館内着つき

この3つのサウナー感激条件が
揃って1,000円だして
100円玉が返ってくる。
和田は間違いなくそう言っているのだ。

もうほかでお金出して貢献しよう。
そう思い、ご飯は施設内のサ飯確定。
公民館のロビーのようなスペースを
通過してエレベーターの前に立つ。

受付で渡されたカードを持って
2階の大浴場へ。

この手作り感、好き

2階にいたおばちゃんはなぜか、
館内着のパンツのゴムが伸びきって
いないかを
一緒に我々と目視確認をすることを
求めた。
なかなかない通過儀礼を楽しむ。

そしていざ大浴場へ。
ここは32年の歴史ある施設ということもあり、ところどころで時間の流れを
感じ愛でる部分があった。

その中でロッカーは最近切り替えた
ばかりなのかものすごく新しかった。

カランは今日は機嫌が悪いのか、
シャワーの出が悪くいつもより時間を
かけて身を清める。

温泉も含めバラエティーに富んでいて
楽しめる。
いざサウナ室へ。

ノスタルジー

まさにノスタルジーサウナ。
いつもこんな年季の入っている
サウナに行くといつも考える。

どれだけの人間が、このサウナ室で
何を思い、どんな意思を持ってこの場所
をあとにしたのか。

どれだけの男たちの人生が
この部屋で交錯したのだろう。

お互いがどこの誰かがわからないのに
タオル1枚の裸で時間を共有するサウナは
やっぱりなんか面白い。

上段に行くとしっかりカラカラで
蒸され散らかす。
サ室を出ると、びっくりシャワーと
呼ばれる滝シャワーがあった。

ただここも年季を感じさせる。
前に使った人と間隔を開けないと、
水が出ない。

そうとは知らず、何度もボタンを
押してキョロキョロしてから
水が出てきて一昔前のコントみたいに
なってしまった。

そしてご飯だ。
この施設に入ってから、
全く持って土日の人混み具合を
感じていない。
すっかり平日に有給を取ってきた
感覚である。

レストランも広々として100席程度は
あるのではなかろうか。
しかし、我々も含めて10人もいなかった。
テレビの音が少し大きく聞こえた。

名物と言われる唐揚げをハイボールで
いただく。
こんな年季の入った施設のためにも、
少しだけでもお金を落としておこう。

ちょっとしたパーティーだ

甘辛いタレの唐揚げを
メガ角ハイボールで流し込む。

幸せだ。
言葉はいらない。
ノスタルジーな時が止まった中で、
時間の流れが非常に穏やかに感じた。

アルコールのせいだろう。
僕が知るはずもない30年前の光景と
今が交錯しながら、僕は施設を後にした。

タイムスリップをしたくなったら、
僕はまたここに来るのだろう。

最後にお知らせ 

サウナリーマン日記も50回を突破しました。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

「サウナリーマン日記」は、
サウナをより身近に感じていただく
機会を提供するショートエッセイ
マガジンです。

サウナの魅力、施設の面白いポイントや、
そこで繰り広げられる人間模様を
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