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野球センスをアップさせるなら、アニマルトレーニング(7)


それぞれの動物の動きから獲得できる運動能力4

こんにちは。
ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

アニマルトレーニングは、体全体の筋肉をバランスよくトレーニングできますし、動きそのものは難しくありません。
ぜひ、たくさんの小中学生が、野球の能力を高めるために取り入れて欲しいと思っています。

というのも、人それぞれに体の使い方には特徴があります。ですから、無意識に体を動かしていることで、体全体の筋肉のバランスが崩れることがあります

たとえば、脚の筋肉で考えると、前側の筋肉が、後ろ側の筋肉より強い傾向があったり、背中の筋肉が胸の筋肉より弱いという感じで、ほとんど全員が、前後左右の筋力のバランスが理想的な状態とは言えません。

特に、野球はバランスが偏りやすいスポーツですから、筋力のアンバランスが、ケガの原因のひとつになります。

Unsplash Ben Weber

私は、アスリート以外にも、音楽の演奏家や高齢者のトレーニングやコンディショニングもお世話しているのですが、海外で活躍する打楽器奏者のトレーニングも、定期的にオンラインで指導しています。

打楽器というのは、手と足を同時に使いますし、想像以上に体力が必要です。
アニマルトレーニングは、アスリート同様に体力や筋力が必要な演奏家にも有効なトレーニングだと実感しています。

また、高齢者の場合は、若い頃にはできていた動きが、徐々にできにくくなっていきます。
それは、脳からの指令が、筋肉に上手に伝わらないことや、筋力の衰えを、脳が上手に処理できないことが原因だと考えられます。

私は、よみうりカルチャーで、高齢者を対象としたスクールも行なってるのですが、実際に高齢者への指導をしていると、脳からの指令を、うまく筋肉に伝えるためのトレーニングは、効果を実感しています。

たとえば、高齢者が、ちょっとした段差につまずくという話は、よく耳にしますね。
もちろん、ご本人は足をしっかりあげているつもりでも、筋力の衰えがひとつの原因となって、段差につまずいてしまいます。

老化は避けられない現象ですが、こういった方々にも、アニマルトレーニングのような手軽にできるトレーニングは有効です。

今回は、【カメレオン】【ウマ】【プロングホーン】の動きについて解説をしたいと思います。

Unsplash Kenny Eliason

【カメレオン】

カメレオンは、左右の目で違う方向を見ることができます。ぐるっと目を回すと後ろも見られます。

周囲を見ながら、注意して歩いていて突然止まり、少しだけ体を前後に揺らします。
木に生息しているので、地面を動き回ることはせず、木の枝の上で風に揺られる葉のような動きをして敵に見つからないようにしています。

高まる運動能力

変換能力、リズム能力

トレーニングの目的と効果

このトレーニングは、カメレオンのように、周囲を見て状況判断を行う時、必要な場合は動作の途中でも、突然ピタッと動きを止められるようにします。また、カメレオンのように、特殊な動きができるようになることを目指します。

広い視野で、状況判断ができるようになります。動いている状況から急にストップできるようになるので、素早く動きを切り替えることができるようになります。

野球では、相手に次の動きを予想されにくくなるので、ランナーのスタートや帰塁、投手の牽制、内野手のカバーリングなどが向上します。

トレーニングの方法

  1. 片足を前に踏み出し、3歩歩いて、その姿勢で止まります。

  2. 風で体が揺られるようなイメージで、体の中心線を維持したまま前後に少しだけ、3回体を揺らします。

  3. 踏み出す足を変えて、同様に行います。

それぞれ3回(右足前でストップ、左足前でストップ)を、2〜3セット行いましょう。

【ウマ】

ウマ(サラブレッド)の視野は350度と言われています。真後ろ以外は目を動かすだけで見ることができます。
全てが正確に見えているわけではありませんが、動くものに対する認知能力は高く、危険を素早く察知して逃げることができます。

高まる運動能力

定位能力、反応能力

トレーニングの目的と効果

このトレーニングは、ウマ(サラブレッド)のように周囲を見ることができる周辺視野や、周囲の人や球場のフェンスなどとの距離を感知する力を高めることを目指します。

野球の守備中には、自分と他の選手の位置関係や、自分と球場のフェンスまでの距離などを瞬時に感知して把握することが重要です。

周辺部の感知力を高めて、自分と対象までの位置関係を素早く把握できれば、余裕が生まれるので好プレーができるようになります。

トレーニングの方法

  1. 両目を閉じて、両手を伸ばして適当な位置へ配置します。

  2. 両目を開けて、頭は動かさず目を動かすだけで手がどこにあるのか確認します。

6回を2〜3セット行いましょう。

【プロングホーン】

プロングホーンは、時速約88kmで走ることができ、70km以上の速さを維持して長距離を走り続けることができます。
速い速度で疲れずに走り続けることができる長距離ランナーです。
プロングホーン

高まる運動能力

有酸素性能力、識別能力

トレーニングの目的と効果

このトレーニングは、プロングホーンのように速い速度で走り続けるスタミナをつけることを目指します。

速い速度で走り続けられるようになると、野球で長打を打ったとき、1塁から2塁または3塁まで全力で走り続けることができるようになります。

さらにスタミナがつけば、全力疾走中でもボールの位置を確認しながら走り続けられる余裕も生まれます。

トレーニングの方法

  1. 両手でサッカーボールや軟球を持って、強く地面に叩き付けます。

  2. 跳ね上がったボールの落下地点に素早く移動して、両手でボールをキャッチします。
    この一連の動作を全力で繰り返します。

10回連続を2〜3セット行いましょう。

いかがでしたか?
カメレオンやウマの特徴が、野球の能力アップに結びつくというのは、はじめて聞いたかもしれないですね。
今回の3つのトレーニングも、動きそのものは、とてもシンプルです。
ぜひ、日々のトレーニングに取り入れてください。

アニマルトレーニングについては、ホロス・ベースボールクリニックで制作した動画があります。
アニマルトレーニングを日々のトレーニングに取り入れたいようでしたら、参考にしてください。

また、石橋から直接アニマルトレーニングの指導を受けてみたいという方がいらっしゃれば、トレーニングの個別指導は随時受け付けています。
まずは、メールかホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。

来週は、【インドオオリス】【ネコ】【カバ】の動きについて解説をしたいと思います。

お楽しみに。

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