他人と違いすぎる、うp主が作曲を始めるまで

「音楽理論を学んだ方がいいのか」

この疑問を初めて目にした時、衝撃を受けました。そんなことを考える人がいるのかと、びっくりしました。しかし、他の作曲家や作曲の入門書等を読む中でこの疑問はかなりありふれたもので、考えもしなかったうp主の方が少数派のようです。

うp主は子供の頃音楽が嫌いでした。保育園や小学校でことある事に歌わされる合唱曲や校歌、無理やり聴かされる金管バンド部の演奏。そして居残り練習させられるくらいには下手くそだった鍵盤ハーモニカとリコーダー。好きになれるはずがありません。

音楽に苦手意識を持ったのは多分この頃でしょう。うp主は当然覚えていませんが、まだ生後数ヶ月の首の座っていない頃に、親が子守唄を歌ったら真似して歌い始めたということがあったそうです。だから、きっと元々音楽は好きだったのでしょう。それが就学し無理やり好きでもない曲を聴かされ演奏させられるうちに嫌いになっていったんだと思います。

音楽が初めて面白いと思ったのは中学の時でした。うp主の学校は、今思い返すと異常にオタクが多かった気がします。田舎で娯楽が少なかったからでしょうか? そんな環境の中で、うp主の学校では「カゲロウプロジェクト(カゲプロ)」というVOCALOIDの音楽シリーズが流行っていました。

うp主も当然その波に飲まれ、カゲプロのファンになります。今考えると浅はかですが、当時はあまり音楽に興味がなかったこともあって「こんなに良い音楽はもう一生出会えないだろう」と思ったのをよく覚えています。

そんな感じでうp主は徐々に音楽に興味を持ち始めました。その頃から、ふとした時にメロディーが頭に浮かんでくることが多くなりました。当然作曲なんて考えもしないので「ああ、こんなにいいメロディーなのになんで世の中にはこのメロディーの曲が存在しないんだろう」と思うだけでしたが。メロディーが勿体ない、頭の中で流れている曲を耳から聴きたいという思考が発生したのはこの頃からだったと思います。

少し音楽に興味が出てきたので、高校に入学してから芸術科目の選択があったとき、うp主は音楽を選択しました。親からは結構反対されたんですけどね。昔から泣きながらリコーダーの練習をしているところを見ているわけで、しかも親はピアノを習っていたので子供に才能がないことを見抜いていたんでしょう。

高校でも小中と同じようにリコーダーの演奏や合唱、そして鑑賞等をやらされました。ただ、ひとつ違ったのはうp主の高校では筆記試験があったんですね。

それがもうめちゃくちゃに難しくて……、赤点が40点だったのでうp主は割と必死に勉強して42点でギリギリ合格したのを覚えています。そしてその内容の一部が音楽理論でした。

テスト前は勉強が嫌いだったので勉強してる最中はガチでムカつきましたが、テスト終わってから考えたのは、「これ使えば別に楽器弾けなくても曲作れんじゃね?」ってことです。テストの点数も低かったのでまだ音楽自体に苦手意識はありましたが、音楽をパズルとして捉えれば芸術センスの欠片もなくても曲が作れるのではないかと、そう考えたのです。

ちなみに高校で習った内容は「英語、ドイツ語、及び日本語での音名・調名」「音程」「三和音の作られ方とその転回系及び日本語での呼称(ハを根音とする長三和音の第1転回型、など)」「近親調の関係」くらいでした。普通にむずかった……

音楽の授業は一年の時しかなかったので、それから一年ほど音楽のことは忘れて過ごしていました。しかし、その間もうp主の頭ではいくつかのメロディーが浮かんでくるので、かつての勿体無い精神からそれを鼻歌で録音していたんです。

そんな感じだったので作曲を始めようってなった時、困ったことはほとんどなかったです。メロディーは最初からあるし、コードも、授業で習ったことと、あとはカデンツを見ながら入力していきました。ドラムも、好きな曲と同じ感じに入力していけばよかったです。ベースだけは入力の仕方知らなかったのでとにかくディスコードしないようにだけ気をつけました。

それからずっと音楽を続けてきて、音楽理論やMIXなんかも学んで現在に至ります。正直音楽にはまだ苦手意識があるし、だからこそ最初の「音楽理論を学んだ方がいいのか」なんて意味がわからないんです。だってうp主は音楽理論がなかったら作曲なんてしてませんから。学んだ方がいいか悪いかじゃなくて、逆になんで音楽理論無しに作曲ができるの? って感じです。リアルに、音楽理論無しに作曲してる人が結構います。こういう、感覚でなんでも出来ちゃう人のことを天才っていうんだろうなーって思います。

多分、うp主は人に作曲を教えることが出来ないんだろうと思います。普通の人と全然違うルートで、全然違う壁にぶつかってここまで来たので、他の人のぶつかる「メロディーが作れない」「コードが作れない」みたいな悩みが本当に分からないんです。

違うところは他にも。多分普通の人は、一から自分で作るより耳コピの方が簡単だと思ってて、他の作曲家の方なんかも簡単に耳で音を読み取ってしまいます。でも、うp主は耳コピができません。耳コピするより自分で一からつくった方が簡単だからとか、日常生活に支障を来すレベルで耳が悪いからとか、コード進行さえ手に入ればだいたいどうやったかは分かるからとか、理由はいくつかありますが結論から言うとうp主は耳コピが出来ないし一度もしたことがないんです。

だから、うp主は他の人に曲を教えられません。どうやればメロディーが生み出せるかとか、どうやればそのメロディーに合うコードが見つけられるかとか、そういうのは全部メロディーを考えた時に頭で鳴ってしまっています。作ったメロディーが後から聞いた時そんなによく聞こえないという作曲家あるある(があるらしい)も、うp主は経験したことが無いです。メロディーを聞くと自然と毎回同じ伴奏が流れてくれます。

うp主はもっと色んな人に作曲をして欲しいです。正直、世の中の曲にいい曲があんまりないなあ、と思ってしまっているからです。いい曲がない訳ではなく、世の中で評価を受けている曲はうp主もすごく好きです。「夜に駆ける」とか「ドライフラワー」とか「紅蓮華」とか……。昔も今もいい曲はあります。ただ、どうしても少ないな、と思ってしまいます。割合の話じゃなくて、単純に毎日そのレベルの曲に出会うくらいの数、名曲で溢れかえっていて欲しいんです。だからそのために母数が欲しい。でも、うp主は作曲も、作曲の楽しさも伝えられません。悲しい。

多分、他の人のnoteには、もっとためになりそうなことや普通の人が当たる壁ドンピシャなことが書いてあるものがあると思います。note、すごくいいコンテンツです。情報を伝えるにはもってこいだと思います。ただ有料のゴミとかも結構ありそうですけど。運だけの春日みたいな。いや内容見たことないけど。うp主怖いので有料noteは買いません。

なのでそういったのを見て、少しでも作曲してみようと思ってくれたら嬉しいです! スーパー他力本願!(笑)

というわけで、今回はうp主が作曲を始めるまでのお話でした! じゃーねー!

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