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会計管理とは/損益分岐点・限界利益・ABC【Accounting基礎】

「管理会計」
・会社内部の人のために/
・KPI・重要業績指標などを用いて/
・問題発見や意志決定につなげていく
→会社で起きていることを数字で見える化する

「財務会計」
・株主・投資家のために/
・BS(貸借対照表)PL(損益計算書)を用いて/
・会社の状態を説明する

管理会計の代表的なツールとコンセプト
・コスティング
・損益分岐点分析
・ABC
・予算管理
・バランスト・スコアカード
・コストセンター/プロフィットセンター

管理会計で何を実現するのか/狙い
・正確で迅速な意志決定
・PDCAを通じての経営管理
・戦略を的確に実行するための仕組み作り
→これらを通して企業価値の向上

【KPI・重要業績指標】
Key Performance Indicator
→戦略に沿って適切に仕事が行われ結果が出ているのかを測定する指標

→業界環境、顧客特性、成長ステージなどを踏まえ
 戦略に合ったKPIを設定することが重要

・KPIの例/財務指標
「総合力」ROA(総資産利益率)/ROE(自己資本利益率)
「収益性」売上高/売上総利益率/営業利益率/経常利益率
「効率性」総資産回転率/売上債権回転率/たな卸資産回転率/仕入債務回転率
「安全性」自己資本比率/流動比率/手元流動性/インスタント・カバレッジ・レシオ
「成長性」売上高成長率/総資産成長率

・KPIの例/財務指標以外

「市場シェア」「顧客満足度」「UU数」
「1顧客あたり利益率」「不良品率」「従業員満足度」など

・KPIは既成概念にとらわれずクリエイティブに設定できる
(例)京セラのアメーバ経営におけるKPI
  「差引売上」人件費を差し引かない利益

・所属するポジションた企業の成長段階に応じた典型的なKPIが存在する
・分かり易いKPIを必要なものに絞って設定し、適時測定と報告を行うことが活用のポイント
・KPI設定後は、継続的にPDCAを回して現状把握しながら問題解決してくことが大切

【コストの性質】
「固定費」売上ゼロでも発生するコスト
「変動費」売上に比例して発生するコスト
「直接費」ある特定の製品やサービス、又は部署に関連して発生したことが明確にわかるコスト
「間接費」特定の製品やサービス、部署との関連が明確にわからないコスト

コスティングにおける悩み
・間接費の配賦
・稼働していない経営資源の扱い
・設備、ノウハウなどの流用の扱い

【損益分岐点分析】
損失と利益が分岐する点、つまり
利益がゼロとなる損益分岐点売上高
→どれくらい利益を出さないと赤字になるかの分析

【限界利益と固定費の関係】
 [利益]
=[売上高]-[変動費]-[固定費]

[限界利益]=[売上高]-[変動費]とすると
**[利益]=[限界利益]-[固定費]
**
損益分岐点では利益はゼロなので
[限界利益]=[固定費] となる

【損益分岐点売上高の求め方】
** [損益分岐点売上高]
=[固定費]÷[限界利益率] **

損益分岐点分析の使い方
・売上や費用の変化に応じて、利益がどう変動するかを見極める
 →グラフを描いてみることが有効
・経営上のアクションを取ったとき、収益構造に与えるインパクトを分析する
・製品、事業、会社全体のビジネスモデルの特性を理解する
 →「固定費型ビジネス」「変動費型ビジネス」いずれか

【ABC】
Activety Based Costing
間接費の配賦に関する問題解決ための分析法
→「アクティビティ」を洗い出し、間接費をその
 「アクティビティ」に配賦した上で、
 それをコスト対象に割り振って集計

ABCの限界
・リソースドライバー、コストドライバーが主観的
・未利用のキャパシティが不明確になる
・アクティビティのクオリティの差を考慮していない

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