ふみやさんのおバイト奮闘記:第一話「イタリアンバル」~初心者歓迎と初心者が働きやすいは全然違う~

はじめに

どうも皆さん、ふみやさんです。
この記事は根本的に労働に向いてない私がそれでも生活のためにといろいろ働いてきたその軌跡を晒すことで、これからバイトを選ぼうとする諸氏に同じ轍を踏ませないためのいわばガードレールのようなものだと思ってください。
恥を大義名分とともにネタとするのはTwitter芸人の嗜みであります。
参りましょう。

初めてのバイトの応募に至るまで

私の出身高校は鹿児島県の公立高校で、校則でバイトが禁止されていました。当然バイト経験はなく、何から始めればわからない状態でした。
徒歩1分のコンビニにとりあえず応募して落ちて(日中か深夜入れる人しか雇ってなかった様子)気力をなくして早半年、そろそろまずいなと思って応募したのが今回のお話の舞台となるイタリアンバルだったわけです。

そのバルは新しくオープンするためのオープニングスタッフを募集しているところでした。当時の私の考えとしては、
・すでに人間関係が固まってるところに入るのは大変なのでオープニングスタッフは都合がよさそう
・初めてのバイトなんだし初心者歓迎というのは助かる
・他の職種に比べて飲食店なら専門的な知識は求められなさそう
・この頃は何を血迷ったのか髪を伸ばしていたので頭髪自由でなければいけなかった
という感じで、まぁ世の中舐め腐っていたわけです。最終的にほぼすべて間違いだったと気づくわけですがそれは置いておいて。
そんなこんなで応募したという次第でございます。

採用、労働、すぐ後悔

面接は姉妹店(?)の方で行われました。
面接担当は新店舗の店長さん。非常に若い方で、その方ともう一人の方が独立して新店舗を運営するということだったはず(記憶がおぼろげ)。
面接は恙なく進みました、進んだと思います、進んだ気がします。まぁ私は嘘が下手くそなのを自覚しているので、バイト未経験なのも髪切る気がないことも全部ぶちまけたはずです。そんで採用されました。よう雇ったなこんなの。
制服は支給、ズボンは自前。黒いズボンを持っていなかったので買いました。いくつかバイトをしてきましたが、制服支給と書いてても上から下まですべて支給というのはなかったですね。そのくせどこも靴や靴下も指定してくるので毎回何か買ってる気がします。

で、実際働いてみてどうだったかを逐一書くにはもう記憶もあいまい(なんせ5年ほど前)で、かつ愚痴になりそうなので箇条書きでいかせていただきます。手抜きではないです。
・オープンしたばかりで店の回し方というかオペレーションはその都度その都度試行錯誤
・一方、私はバイト未経験、不慣れなことを覚えながらやっている
→覚えたことが次の時に変わることが多いと覚えることがつらくなる。特に初心者で一生懸命やってるときにそれだとなおさら。
・当然新人にどうやって業務を教えるかのマニュアルもない
→全部実践の現場主義でござった
・飲食店は体力も頭もアホほど使う(各テーブルの状況を全員が把握しておかないといけない)
・私は陰キャなので、陽キャな店長さんたちによるイジリが嫌だった
→同じフランクさでもいいフランクさと悪いフランクさってありますよね?
・(のちに知ったが)感覚過敏持ちなので、狭い空間で音が溢れる飲食店という環境が致命的に相性悪い
・(のちに知ったが)発達障害のADHDなので、情報量が多くマルチタスクが求められる飲食店は控えめに言って地獄
・筑波大生というだけで外国人のお客様への接客をすべて任されたのはどうかと思う
→店のこともまだ把握できてない、コミュ力も英語力も高くない、そんな人間に任せてトラブルが起こらないはずもなく……

あとこれは仕事内容が云々ではなく個人の話なんですが一つ愚痴をば。接客業での出勤時のあいさつは何時でも「おはようございます」が望ましいらしいんですが、初バイトの私は当然知らないわけです。で、大学生として「お疲れ様です」というあいさつが染みついている私は出勤時に「お疲れ様です」と言ったわけです。
そしたら店長笑いました。ええ私は笑われましたとも。
そこは「ここでの出勤のあいさつは『おはようございます』でよろしく」と一つ言ってくれれば私もそういう常識があるんだなぁと思うだけで済むわけですが、笑われたら恥ずかしいし頭にも来ますよ。
あと全然関係ないけど未成年のバイトのいるところでガンガンタバコ吸うのはどうかと思ってました、はい。

そしてお別れのとき

もともと体力はミミズ以下、メンタルはマンボウ並みにショックに弱い私ですから、バイトのことを思い浮かべるだけでハートフル(もちろんhurtful)になりバイトも休みがちに。
バイトも休む、ミスも多い、そんな私に店長たちもちょっとイライラ。そしてその様子に私はさらに落ち込む悪循環。クソ雑魚ダメ人間ですねわかります。
私はそんな状況でも融通が利かない人間なので、採用された時の条件である3か月は働いて3か月できっちりやめることにしました。やめると言いました。やめられました。
ちなみに最後にいただいた店長の言葉は、
「君、そのままだと社会じゃ絶対通用しないよ」
ええ、私もそう思います。私はやめます。

終わりに代えて:今回の教訓

こんなクソみたいな無駄話だけを読ませて愚痴で〆るのも締りが悪いので、それっぽい教訓を残してお茶を濁させていただきます。

①初心者歓迎だからといって初心者の扱いを心得ているわけではない
→初心者をちゃんと教育できるシステムが整っているところを見つけられるとよい
②自分の適性は見極めよう
→特に筑波大学までトントンと進んだ人間は、思わぬ欠点でコケる可能性はあります
いろいろ相談機関はありますのでまずは自分について知りましょう
③下調べは大事
→客としての視点では見えない大変さがあります
先人の体験談を(参考程度に)聞いてみましょう
④どうしても相性の悪い人間はいるので逃げるのも一考
→どっちが悪いのかは大して重要ではなく、事実として相性が悪い状況があるのなら解決しなければならないという話
⑤無理はしない
→私は飲食がトラウマになってます
あと英語を話すのがなお苦手になりました(場面緘黙に近い)

こんなところでしょうか。
気が向いたら続きを書きます。それでは。

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