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米長永世棋聖の命日に再考する「勘」と「アニマルスピリット」
毎日本をタダで配っている古本屋です。色々な本(たまにDVDやCDも)を出しているのでよかったらチェックしてみてください。
@Isseki3
— T-LUKE (@Aniwotakeion) December 18, 2021
最近の世論調査では「経済活動を多少犠牲にしても感染防止を優先すべきダー!」が全世代で7割、高齢世代ほど多い結果で、鎖国は「多少の犠牲」だから問題ないと思ってそうな件💦
それでいて衆院選で重視した争点1位「景気や雇用」!🤣💦
これで大恐慌になったら速攻岸田のせいにするに1票。 https://t.co/ruzqzuMXrp pic.twitter.com/mujSUqzT5f
なかなか絶望的な調査結果である。
ところで、今日12/18は永世棋聖・米長邦雄氏の命日だそう。
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氏は著書『人間における勝負の研究』において「勘」というものをコンピュータの働きに例えた。コンピュータは瞬時に膨大な量の計算をし、パッと答えを出すので計算をしているという時間的な実感がない。しかし実際計算している。この機序が人間の「勘」に似ていると。つまり、勘というのも外からはよく考えずに当てずっぽうで出した解答に見えるかもしれないが、勘が鋭い者とはあらゆる情報を吟味し、外からはわからない複雑な理路から「仮説」を瞬間的に弾き出す者のことであると説いた。
経済学には「アニマルスピリット」という言葉がある。これはケインズが用いた言葉で、一般的には実業家や投資家の「野心的意欲」と訳され、主観的で非合理な動機や行動を指すようだが、米長氏の理論に従うとアニマルスピリットという言葉も「恐れを知らない」とか「向こう見ず」のような意味ではないと思う。
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アニマルスピリットを以って上り詰める者とはリスク、リターン、それに関するあらゆる情報をその人なりに十分量得た上で、複雑な理路から弾き出された仮説、それを検証する為にリスクテイクする者のことだろう。
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要するに、アニマルスピリットが無い者は単純に勉強不足なんだと思う。ここでリスクテイクしなければ、この先はジリ貧という計算ができないのだ。
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尚、この本では「仕事が第一ではない男は男じゃない」という理論も一節を割いて説明している。アニマルスピリットが無勢になり、「仕事」というものが蔑ろにされつつある今、「勉強」の意味も兼ね、一読の価値がある本だろう。
尚、12/18現在、Kindle版もセールで半額になっているのでかなりオススメ。
古本屋からは以上です
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