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*化学兵器が農薬に!

令和2年1月20日の朝日新聞によれば、野菜・果物・花などの栽培に使われている農薬クロルピクリンによる健康被害が後を絶たない。注入した土壌で、ガス化して広がる性質がある。


クロルピクリンは作付け前に、病原菌や害虫などを駆除するため、土壌に注入する燻蒸剤でクロルピクリンを含有する農薬は混合剤も含めて現在17製剤。適用作物は野菜65種類、果樹3種類、花19種類、穀類6種類。混合剤も含めた年間出荷量は約8000トン。頭痛やめまいを引き起こし呼吸困難や肺水腫で死に至る事もあるという。第一次世界大戦では化学兵器として使用された。という記事を読んだ。


何故、このような事になったのか?花に関して言えば、国(農林水産省・環境省)、農家・農薬を販売した農協、農家を指導すべき市場、何も言わない花屋の組合、農薬製造会社、農薬の正しい知識を授けてこなかった農業高校、農業大学、など産学共同責任ではないのだろうか?
何故、国は禁止命令を出さないのか?


その世界にはモラルも良心のカケラも責任感も何もない。コスト至上主義の生んだ醜さだけである。身近な例を出そう。バラ農園では(バラ農園のかなりの確率で)農薬を、国内外の研修生と称する農薬担当者に散布させている。なぜ自分で散布しないのか?理由は推して知るべしである。フランスの哲学者ラ・メトリーの著した「人間機械論」じゃあるまいしと思ったものである。


繰り返しではあるが、再度私は主張する!「コスト至上主義は曲がり角に来ています。環境保全型農業に頭を切り替え、人間や生きていくための基礎である農業を「幸福」というスケールで計ることを主張します。そうでないと、日本の農業は終焉を迎えてしまいます。」

ほーら、足元を見てごらん、これがあなたの歩む道
ほーら、前を見てごらん、あれがあなたの未来(キロロ)


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