藤崎銀杏
数学にまつわる物語です。
雨量の「ミリ」ってmmですね。でも、ちょっとわかりにくくないですか?どのくらいの雨量なのでしょう? 気象庁のページに「雨の強さと降り方」がありました。https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html イメージでなんとなくわかります。ここでは、量で捉えることにし、単位面積あたりの牛乳パック何本分というふうに考えてみます。 縦と横それぞれ1mの1㎡に1ミリの雨が降ったときの体積は、100cm×100
「やはりコンピュータでも、点Aを動かしたときに線分DEの長さは変わらないようだぞ。なぜだ?なぜなんだ?」大臣はそうなる理由を考えました。 それから1週間ほどずっと考え続けて、理由がわかった大臣は、国王にAB間が100kmではなく200kmであったと訂正し謝りました。幸い、DE間の距離が長くなる訳ではなかったので、処分を受けなくて済みました。しかし、今回のことに懲りた大臣は、それからはちゃんと自分で調べたり考えたりするようになりました。そして何より、自分で考えることの楽しさ
大臣は、今度は自分で図を書いて調べましたが、自分の出した結果を疑いました。なんと、AB間が100kmであろうと200kmであろうとも、DE間は40kmなのです。これが本当ならば、国王に間違いを謝っても処分を受けることはなくて済みそうです。しかし、そんなことがあるのでしょうか?大臣は思いました。「あの部下のことだ。そもそも∠Bが直角というのも怪しいぞ。もし∠Bが直角じゃなかったらどうなる?DEが40kmじゃなかったら王様から怒られるのは私だ。ちゃんと確かめてみよう。」 大
大臣は慌てました。「ではDE間の距離は長くなるではないか!予算オーバーになってしまう!!王様から怒られてしまうじゃないか。お前のせいだぞ!!!!お前の報告は全く信用ならんな!」 自分で調べなかったくせに、ほめられるときばかり自分の手柄にして、勝手な大臣ですね。 >>> でも、いったい DE間の距離はどれだけになるのでしょうか、求め直して次の投稿をお待ちください。
3人の男たちがテキサス郊外を歩いていた。もうかれこれ3時間ほど。ジリジリと照らす太陽の熱でみんな疲れていた。 「なんでダブルブッキングなんだよ!」「知らねぇよ!俺はネットでちゃんと予約したんだから」「喧嘩すんなよ。システムのミスなんだろ。しかたないさ。しかし、俺たち以外、誰も歩いてないな。へへっ。」 もう自嘲気味だ。ヒッチハイクしようと親指を掲げてみても、東洋人の男3人組を乗せてくれる車なんてないもんだ。もう何十台もスピードを落とさずに通り過ぎていった。バスもタクシー
特別定額給付金、一人あたり10万円。多いか少ないかは別として、何に使いましょうか。 貯蓄しておくよりも、不要不急の消費をすべきだと経済関係の方が書いていらっしゃいました。 では使おうと思いますが、モノを買おうとすると、実は10万円は使えないことに気が付きました。 消費税の存在です。モノを買うとしたら10%の課税です。税別でいくらのモノが買えるでしょうか?びっくりするほど少なくなります。 ¥90,909 です。 食品を店内で食べなければ8%の課税
大臣はまた部下に求めさせ、その結果を国王に報告しました。「王様、DE間は40kmであります。」国王は、「そうか、では、40kmぶんの建設費を認めよう。」と、すぐに予算確保するように指示をしました。 ところが、その日のうちに、大臣のところに例の部下が慌ててやってきたのです。「大臣様、大変でございます! ABの距離は100kmではなくて、2倍の200kmでした! 前回大臣様にお伝えしたのは設計途中の記録でございました! 申し訳ありません!!!」 大臣は青ざめました。「な
ある国に3つの町、A町、B町、C町がありました。それぞれの町は何十年も前に作られた高速道路でつながっていたのですが、町と町の間が住宅地になり、人口が増えてきたので、高速道路の別ルートを新たに建設することになりました。 この国の国王は大臣に命じました。「3つの町は高速道路で三角形ABCになっておる。ABの中点DからBCと平行になるように別ルートを建設したい。その道路とACとの交点をEと名付ける。そなたにはDEの距離がどれだけになるかを調べてもらいたい。」 「お任せください。