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【新作無料TPS】Crucible-レビュー 対人FPS/TPSが苦手な人でも楽しめる『PvPvEジャンル』期待のゲーム

ゲームの概要

10人の個性的なキャラクターから1人を選んで、3つのゲームモードで遊ぶ無料TPSゲーム。4vs4/8vs8/2人8組バトロワの3つのモードで遊べる。この記事では、特に面白いと感じた4vs4モードを中心に取り上げていく。

キャラクター

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キャラクターにはそれぞれ固有のメインの武器とスキルがあり、メイン攻撃、サブ攻撃、スキル3種が使用可能。所謂"アルティメット"に該当するスキルは実装されていない。

また、このゲームでは試合中に"エッセンス"と呼ばれる経験値を様々な方法で収集する事ができ、一定数貯めるとレベルアップが可能。キャラの最大体力と攻撃力が増加し、加えて自分のスキルが1種類強化される。
(ちなみに経験値はチーム内で共有されている為、レベルアップの際はチームメイトの全員が同時にレベルアップする事になる。要するにHotS。

モードの説明

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HEART OF THE HIVES

本作のメインコンテンツ。内容は4vs4のPvPvEで、一定時間ごとにMAP内に湧く"HIVE"というボスがドロップする「HIVE HEART」を、先に3つ集めた方が勝ち、というルール。
(LoL風に言うなら先に"バロンの瞳"を3つ集めたら勝ち みたいな感じ)

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ただし、ボスとは別にMAP内には5つの”ハーベスター”と呼ばれる建物があり、これを占拠すると自動で経験値が入ってくるようになる。このゲームにおいてレベル差はPVPの勝敗にかなり顕著に表れてくるので、ハーベスターの取得もボスの討伐と同じくらい重要な要素になっている。

ALPHA HUNTERS

2人一組のペアとなり、合計8組のペアで行われるバトルロイヤル風モード。最後の一組になるまで生き残れれば勝利となる。

特徴として、パートナーがゲーム中に死亡した後、同じくパートナーが死亡した他プレイヤーと、臨時のペアを新たに組むことが出来るというルールがある。そのまま新ペアで勝利を目指しても良いし、場合によってはペアを途中で解散しての裏切りも可能。

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HARVESTER COMMAND

現状では「アーケードモード」という位置づけになっているモード。
8vs8の総力戦で"ハーベスト"を取り合うモードになっており、ハーベスト占拠中に自動で入るポイントと、敵を倒した際に手に入るポイントを先に50ポイントを取得したチームが勝利となる。

上記の2モードと比べると比較的カジュアルな印象を受けるモードであり、何にも考えずにキャラ同士の殴りあいがしたい人にオススメ出来るモードとなっている。


-ここから先は、4vs4の「HEART OF THE HIVES」モードをプレイしての感想になります~あと口調も変わります-

良い所

1:対戦シューターが苦手な人でも楽しめるゲームシステム

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近年割とちらほら出てきた「PvPvE」ジャンルのゲームに共通する良いポイントとして「NPCキャラクターと戦闘を行う必要がある為、人間プレイヤーとの銃撃戦が苦手な人でも撃ち合いが楽しめる」というポイントがあります。PUBGとかで100試合やっても1キルも取れない人とかにしてみれば、敵倒せなくてもモンスター狩りとかで経験値稼いでればチームに貢献できるこのゲームは割と楽しめるんじゃないかと思います。勿論、それで上手くいけばNPCだけじゃなくて敵プレイヤーもゲーム内で倒せますし。ここら辺はスプラトゥーンが地面塗ってるだけで楽しいのと同じですね。

PvPvEとは:プレイヤーvsプレイヤー(PvP)とプレイヤーvsエネミー(PvE)を合わせたゲームジャンル。オンラインで敵プレイヤーと戦いながら、コンピューターが操作する敵モンスターとも同時に戦うゲームの事を指す。

もっと言えば、このゲームはハーベスターの存在により、陣取りゲームの様な側面も持ち合わせている為、非戦闘中にハーベスターを取って回るムーヴなんかも割と重要です。モンスター狩りでの経験値稼ぎと合わせて、MOBA的な要素が合う人合わない人は居るとは思いますが、個人的には好きです。Dota2勢なので(2500時間プレイ済み)。

2:キャラクターが最初から全部使える

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このゲームがキャラクター課金システムを導入せず、あくまでも課金は見た目等の要素のみに留めたのは英断であると思います。しかも話によると、今後のアップデートで増えるキャラクターも全て無料で使えるらしいので、後から始めたプレイヤーとの差が生まれにくいのが個人的にはとても嬉しいですね。

あと、ついでに言うとキャラのデザインも若干愛着が湧きやすい見た目になってるのが良いですね。特にBuggというメカ枠のキャラクターは、可愛らしい見た目の割にエグい性能をしているというギャップも良いと思います。

3:HP周りのシステムが少し戦略的で面白い

このゲームにおけるダメージは、そのほとんどが出血ダメージとして扱われます。要するに、ダメージを食らった瞬間に全てのHPが減るのではなく、徐々に時間をかけて食らったダメージが減っていく、というシステムです。

その為、例えば大ダメージを食らっても即死にはならないので、離脱スキルで遠くに逃げて回復すれば助かります。ここら辺は戦闘が苦手な人がすぐに死なず、延命の手段が残っているという点で個人的には良いんじゃないかと思ってます。ちなみに、死んでも普通にリスポーンできるので(バトロワモード以外では)、最初は死にながら色々覚えていくのが良いと思います。

また、このゲームでは回復キットを自身の体力がMAXの状態で使用すると、PUBGのエナジードリンクの様に余剰分の体力として計算してくれる機能があります。これを利用すれば、戦闘前にあえて回復キットを使用しておくことで、HPにブーストをかけた状態で敵との戦闘を行える事になります。
ここら辺の駆け引きは戦闘がメインのゲームとしては割と面白い要素なんじゃないかと思います。

悪い所

1:盛り上がりに欠ける

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このゲーム、現状”スーパープレイ”が起きにくい、というより実感しにくい作りになっている為、基本的にゲーム中のテンションは平行線です。

これは何故かというと、例えばこのゲームではアルティメットスキルが無いため「1つのスキルで形勢を逆転!」みたいな事にはなりません。地道に4vs4を上手く立ち回って、1人ずつ集中狙いして落としていかない限り、逆転は出来ません。勿論、そういう立ち回りの妙技みたいな面白さはあるんですが、ルールも分からない始めたてのプレーヤーは「よくわからんし撃っても敵死なないし面白くない!」という感想を抱く可能性が十分にあり得ます。

また、武器の性能も割とまったりしてるので、戦闘は基本的に長引きます。例えば1vs1の場合、お互いに少しずつ削りあって、ようやくどちらかが倒れる、というような戦闘バランスになっている為、ヘッショ一発キル!みたいな事はごく稀です。ここも好き嫌いが分かれるポイントかもしれませんね。

2:全体的に薄く、リプレイ性が希薄

このゲーム、毎試合変わる要素が2つあるんですが『キャラクターの組み合わせ』『イベント』の2種類しかありません。それ以外の要素は試合ごとに同じなので、試合を繰り返してのプレイ感はそこまで変わりません。

一応、キャラクターにはパッシブ能力を毎試合カスタムできる機能がある為、若干性能が違うキャラクターと試合ごとに戦う事になるんですが... ぶっちゃけるとこれはMOBAでヒーローがアイテムやスキル振りを試合ごとに全く違うものを構築する事を考えると、非常に希薄なMOBAのキャラクター要素であるとしか言えません。「今回はこのビルドがダメだったけど、次はこれを試してみよう!」という事にならないので「新しいヒーローを試してみよう」という意思と「このヒーローの組み合わせを試してみよう」という意思にしかリプレイ性を見出せない事になります。前者はまだしも、後者は野良プレイヤーには不可能である為、そういう面でもリプレイ性が薄いと言えるんじゃないかなと思います。

ただ、今後更に色々とカスタム可能な要素が増えて、試合の内容が深く、濃くなっていく可能性は十分にあります。ヒーローの追加やMAPの追加、パッシブ能力のカスタム幅など、色々と無駄に複雑にならない程度に(ここ重要)要素が増えると面白いんじゃないかなと思います。

3:全体的に細部にまだ粗が残る

箇条書きで洗練さが足りてないなと思った部分を書きます。

・試合が終了すると即座にリザルト画面に移行する為、勝利の余韻が薄い。

・リスポーンした直後の2秒間程、画面がおかしくなる(キャラクターのポリゴンが荒くなり、何故か画面が少し下を映す)

・MAP内のイベントオブジェクトを入手した後、そこにあったオブジェクトが即座に消える。キャラクターの身長の二倍ほどの大きさがあるオブジェクトが1フレームも持たずに消えるのはちょっと手抜き感がある。もっとこう、ふわ~っと消滅するのならまだ分かるんだけども..。

・グラップリングフックが引っかかる場所が分かりにくすぎる。逃げる際に引っかかる場所を何度も撃ちながら探る必要があって面倒くさい。

・ちょっとした段差がジャンプで登れない為ストレスが溜まる。キャラによってはブリンク系移動で超えようと思っても超えられずに引っかかることがよくある。

・Ping使用時の音が軽いので気づきにくい。また、初期設定でマウスホイール押し込みなので少し気づきにくい。

・テキストチャットとゲーム内VCがない。これに関しては開発元がインタビューで「これらの要素によって不快な思いをするユーザーが居る為、意図的に排除している」と言及しているが、正直な所上記のPing機能の性能の事もあり、野良でチームメイトと意思疎通を図ることは困難。ここは評価の分かれ目と言える。

まとめ

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最終的に悪い点の方が多くなっちゃった気がしますが...ただまあこれはこれからのアップデートで改善していける点だと思うので、そこまで致命的な問題ではないと思います。

個人的にPvPvEジャンルは今のバトルロワイヤルブームの次のブームとしての可能性を秘めてると思っていますので、このゲームもその流れに乗れるように頑張ってほしいですね。フォートナイトも最初はPvEモードだけで割と爆死してましたけど、バトルロイヤルブームに乗って巻き返しましたし... あきらめずにアップデートを重ねていけばこれからバズる可能性は十分にあると思います。開発元がAmazonですから資金力はありますしね。Epicが開発元で資金力はあったフォートナイトとの共通点もあります。なんとかなるんじゃないかな(適当

おわり

スキを押すとランダムなDota2あるあるが出ます