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夜明け前がいちばん暗い

映画「夜明けのすべて」の話。
先日10回目の鑑賞を終えました。舞台挨拶やティーチイン、映画祭中継付上映、副音声上映など楽しい企画が盛り沢山で有り難いです。でも何もなくても『また見たい』と思わせる魅力が「夜明けのすべて」にはあります。先日のティーチインで質問者さんがおっしゃていた『摂取したい』がまさにドンピシャで、摂取することで気持ちが落ち着く安定剤みたいな作品です。私にとってお守りの映画になりました。素敵な作品をありがとうございます。

私の職場にも“藤沢さん”がいます。普段は誰よりも優しく穏やかな人ですが、“藤沢さん”のように何気ないことで突然イライラが爆発して同僚や上司をまるで別人のようにまくしたてて詰めます。弊社の“藤沢さん”はこの毎月現れる症状に自覚がなく次の日は何事もなかったかのように過ごします。同僚たちは察して、怒りが収まることをただただ耐えて待つだけの日常を過ごしています。

初めて「夜明けのすべて」を見たとき理想すぎる映画の世界がとても羨ましかったです。山添くんの“ 男女間であろうとも苦手な人であろうとも助けられることはある ”という台詞が刺さりました。鑑賞回数を重ねるごとに、作品の見え方も変わって、弊社の“藤沢さん”への見え方も変わりました。ただただ我慢するしかないんだと思っていたけれど、栗田科学で働く皆さんのように行動すれば何か変わるかもしれない。この作品はただの理想だと思っていたけど、理想を現実にすることは誰にだって出来るはず。そう信じて、少しでも明るい夜明けを迎えられたらいいなと思います。「夜明けのすべて」に出会う前よりも優しい自分になれているのかもしれない。悩んだときは立ち止まって、山添くんと藤沢さんのように夜空を見上げてみようと思います。

「夜明けのすべて」が大好きです。「夜明けのすべて」の世界で生きる1人1人が大好き。みんな逢いたいから劇場に足を運びます。心から 『映画夜明けのすべて出会えてよかった』と思いました。


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