麻雀・今よりちょっといい感じに鳴きたい時は(初~中級者向け)

 鳴きたいけど何を鳴いていいかわからない、今の自分がやっている鳴きがいい鳴きなのか自信がない、というような人向けです。

 副露率(≒いつもどのくらい鳴いてるか)は強い人の間でも結構差があり、副露率が低いor高いからと言って必ずしもダメ、というわけではないようです。

 とはいえ明らかに鳴いてもいい手、鳴かなくてもいい手自体はもちろん存在します。今回は鳴いてもいい手の特徴、判断基準について軽く触れます。

 ちなみに以下の記述は、主に「メンツを増やす」鳴きについての話です。(例えば、24から3を鳴くみたいなやつです)
 そうでない鳴きもそこそこありますが、話がややこしくなるのでここは割愛します。

■レベル1:すごく大雑把に言うなら

①3ファンある
②1~2回鳴いてテンパイ
③最後は絶対両面以上の待ちになる
※備考:役牌は鳴く

①~③全て条件の条件を満たすなら鳴いてよしです。

①3ファンある
 タンヤオドラドラとか役牌ドラドラとか、ホンイツ役牌とか。3900点~になります。

②1~2回鳴いてテンパイ
 いわゆる1、あるいは2シャンテンです。

③絶対最後は両面以上の待ちになる
 両面は45とか78みたいな形です。待ちがもっといい形ならなおよいです。

■レベル2:もうちょっと細かく言うなら

①最終的に3ファンはある
②1~2回鳴いてテンパイ
③最後は絶対両面以上の待ちになる
④鳴かないとアガれなさそう
※備考:役牌は鳴くが、あまりにも他の部分の形が悪くドラもないなら鳴かなくてもいい

①最終的に3ファンはある
 役牌のダブルバックとか、2枚持ってる内のドラのどっちかは使える、みたいなやつを含んで、最終的に少なくとも3ファンはあるよ、みたいな話です。

②~③は同じです。

④鳴かないとアガれなさそう
 鳴かなくてもアガれるならリーチをかけたい(リーチはかけましょう)し、鳴かないとアガれなさそうなら鳴いたほうがいいですよね。…というのは簡単ですが、巡目や相手の手の進み具合を判断しなければならないので難易度が上がります。
 ちなみに、「この牌を鳴かないとアガれないな」というのはその部分が愚形(ペンチャン・カンチャンとか。シャボもまぁそう)である時になりがちです。逆に言うと、愚形部分を鳴いてメンツにできるのはメリットが大きい、ということです。

■レベル3:さらに細かく言うなら

 
①最終的に3ファンはある、あるいは状況に適した打点である
②1~2回鳴いてテンパイ、ないし1~2回鳴いて1シャンテンだがテンパイしやすい形
③最後は絶対両面以上の待ちになる、あるいは待ちは悪いが4ファン以上ある

④鳴かないとアガれなさそう、あるいは形式テンパイが取れなさそう
⑤鳴いた時と鳴かない時の打点差を踏まえて、鳴いたほうが期待値的によさそう
※備考:役牌は鳴くが、あまりに他の部分の形が悪くドラもないなら鳴かなくてもいい。ほどほどの手なら2枚目が出たら鳴く、という手もある。


①最終的に3ファンはある、あるいは状況に適した打点である
 状況によっては安くても価値が高いアガリはあります。オーラスで1000点アガってトップなら1000点でも3900点でもまあ同じです。

②2回鳴いてテンパイ、ないし1~2回鳴いて1シャンテンだがテンパイしやすい形
 2回鳴いてテンパイ、というのは基本ではありますが、実戦ではまぁまぁそうでもなかったりします。例えばくっつきテンパイはテンパイしやすい形として有名ですね。(詳しくは調べてみてね)

③最後は絶対両面以上の待ちになる、あるいは待ちは悪いが4ファン以上ある
 最終形を両面以上にしたいのは、他の人のテンパイとぶつかった際に勝ちやすい、ないし勝負できている形でありたいからです。4ファン以上あるなら、最終形が愚形でも充分勝負になっていると言えるでしょう。

④鳴かないとアガれなさそう、あるいは形式テンパイが取れなさそう
 形式テンパイ、略して形テンは、流局時にテンパイしてると点棒がもらえて、してないと点棒が取られるアレです。
 僅差の勝負では重要になってきたりします。もらえるものはもらっておきましょう。
 でも形テンを狙って放銃しちゃうとかがあるので、やりすぎには気をつけましょう。

⑤鳴いた時と鳴かない時の打点差を踏まえて、鳴いたほうが期待値的によさそう
 
もうちょっとわかりやすく言うと、「鳴いた時と鳴かなかった時の打点差がなさそうな時ほど鳴いてよい」という理屈です。鳴きは(リーチが打てない・メンゼン役が消えるなどの理由で)打点が低くなりがちですが、そのデメリットがないなら鳴いて手が進むのは明らかなメリットです。
 ただしこの処理は、鳴いた場合それぞれのケースで何点、鳴かなかった場合それぞれのケースで何点、みたいな何パターンかの分析を行わなければならないので、難易度がさらに上がります。たいへん。


 …みたいな感じで、考え始めると色々ややこしくなってきます。
 レベル分けがこれがベストかと言われるとよくわかりませんが、まぁ一案ということで。さらに「手の中に防御的な牌(他の人に放銃しにくい牌)がどれだけあるか」みたいな、防御的な面も加味できるとよいですが、難易度はもっと上がります。
 余裕によってそれぞれの条件を使い分けてみてください。微妙にレベルによって矛盾してることを言ってるようも見えますが、特に初めの内は、混乱を生むぐらいならシンプルに判断しちゃったほうがある種安定したりします。

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