麻雀・「ありのままの不幸を見る」訓練

問:雀魂段位戦の、玉の間半荘戦において、東3局、自分が2位の親番でリーチをかけた際、3位のプレイヤーからおっかけリーチをかけられ、数巡後跳満をツモられた。
 この結果よりも自分にとって都合の悪い、ありえた結果を最低三つ、「~~でなくてよかった」、「~~されなくてよかった」、または「~~でよかった」というような形式で挙げよ。

(例:「イチゴのショートケーキを買ったらイチゴが乗っていなかった」という結果に対してなら、「イチゴ以外はあってよかった」「食べられないものが乗っていなくてよかった」など、想定したより悪い結果がわかるものであればよし)

 という問題があったとします。これは何を意図したものでしょう?

 
 さっさと答えを言うと、「必要以上にネガティブにならない訓練」です。

 メンタルが打牌に悪影響を及ぼすことは、麻雀を打っているみなさんご存じのことでしょう。数値的に証明するのは微妙に難しそうですが、体感的には明らかです。
 体調やメンタルが打牌に影響を及ぼさないに越したことはありませんが、それは理想で、実際はそうはいきません。疲れてたりイライラしてたら雑になるのは自然でしょう。

 しかし逆に、心の動きが訓練である程度制御できるのは「ヒカルの碁」でも言われた通りです。
 その手段のひとつとして、「起きた結果より悪い結果を想定して、必要以上にネガティブになるのを避ける」というものがあります。

 さて、↑の問題に対する答えはたくさんありますが、例を挙げてみます。

1.ツモられたのが倍満やそれ以上でなくてよかった。(倍満の手でなくてよかった、一発やハイテイがついて倍満にならなくてよかった、など)
2.自分がロンされなくてよかった。
3.アガったのが4位のプレイヤーでなくてよかった。
4.アガられたのがオーラスや南3局など、より取り返しのつきにくい場面でなくてよかった。

 パッと思いつくのはこんなところでしょうか。他にもあるので探してみてください。
 
 このように、そりゃあ自分がアガれるのが理想ですが、他のプレイヤーにアガられたからと言って、それが最悪の結果とは限らないし、最悪に不幸とも限らない、ということです。

 …まあそうは言っても辛いもんは辛いんじゃ!という気持ちはわかりますが。

 とはいえ、実際以上に不幸だと思い込むことは、実際に起きていることから目を離して、自分にとって都合のいい世界に入り込むことに繋がります。
 それを避けたいなと思ったなら、例えば↑のような方法を試してみてください。あるいは自分に合う方法を探してみてください。
 
 ありのままをありのままに捉えたほうが、事実を適切に観測・対応しやすく、勝ちやすいとは思います。


 …もっとも、人生全体では自分にちょっと甘いくらいが、日々を回しやすいとは思います。それくらいは、アリよりのアリでしょう。しらんけど。

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