麻雀・どんな手なら勝負できるか(初級の1)

 麻雀の押し引きは非常に繊細ですが、ポイントのひとつとしては、(なるべく)「自分が有利な勝負をする」という点が挙げられるでしょう。

 自分が有利な状態で勝負ができれば勝ちやすいですよね。
 じゃあ、それってどんな状態でしょう?どこを見ればいいんでしょう?

 大事なのは、有利か不利かというのは、あくまで他のプレイヤーとの「比較」で判断するもの、ということです。相手「より」手が早ければ有利、相手「より」手が遅ければ不利です。

1.速度

 わりとわかりやすいのが速度です。ここでは「テンパイまでにかかる時間(テンパイまでの距離)」というようなニュアンスで使います。
 例えば、相手がリーチをかけてきたのにこちらがテンパイしてない場合、速度で負けているので速度面では「不利」がつきます。
 相手がリーチをかけてきたけど、頑張ってこちらもテンパイできた場合、ひとまず速度的にはその瞬間からは「互角」と言っていいでしょう。
 もちろん、こちらが先手でリーチを打てた瞬間は「有利」です。

 相手が鳴きの場合は、リーチの時よりは相手の速度がわかりにくいです。
 うーん、まぁ最初の内は、相手が2つ鳴いてたら「1シャンテンかな?もしかしたらテンパイかも…」みたいなふわっとした気持ちいいです。
 こういう相手の速度がよくわからない時は、ハッキリとわかること、すなわち自分の速度を優先しましょう。「よくわからんけど自分はテンパイだし互角やろ」「よくわからんけど自分は2シャンテンだから辛いかな」みたいな感じです。

 基本的に、ハッキリとしないこと(相手の手とか方針とか)よりハッキリしてること(自分の手とか点棒状況)を重視するのは麻雀の大事なポイントです。

 ただ、速度については、相手のテンパイに対してこっちが2シャンテンかそれより悪かった場合は、他の要素に関わらずほぼ撤退!みたいなところはあります。それでも頑張らなきゃいけない時はあるけど…。


2.打点(手の高さ)

 手の高さが高いほうが有利で低いほうが不利です。それはそう。
 問題は、自分の手の高さはともかく相手の手の高さはわかりにくい点です。
 相手がリーチの場合、ロンされた時平均どのくらい持ってかれるか把握しておくといいでしょう。
 親のリーチだとだいたい9000点、子のリーチだとだいたい6000点もってかれるらしいです。詳しくは調べてみてね。

 逆に言うと、この点数と互角以上の打点があればまあ勝負してもいいわけです。
 あと↑の数値はあくまで平均なので、ドラが場や自分の手にどのくらいあるかとかで変動します。
 それ以前に、鳴いた相手の手にドラがいっぱい見えてたりしたら打点的に危険であることはわかりますよね。


3.手の広さ(アガリ牌の多さ)

 アガリ牌が多いほうが有利で少ないほうが不利です。それはそう。
 ホントはイーシャンテンでの形の良さとかも含まれますが、一旦アガリ枚数での比較とします。

 両面待ちはアガリ牌が8枚と多く、単騎待ち(3)、ペンチャン・カンチャン・シャボ待ち(4)と比較するとその強さがハッキリわかります。
 一応、待ちが2倍あるからと言ってアガリ率が2倍になるわけではない点には注意ですが、まあすごく有利なのは確かでしょう。

 ただ、相手の手の広さは打点以上にわかりにくいので、これについては純粋に自分の手の広さで判断するのがいいでしょう。両面待ちならだいたい互角以上です。

 ということで、勝負するか悩んだら、とりあえずこの3点について考えてみましょう。

・速度
・打点
・広さ

 全部勝ってそうなら勝負しましょう。全部負けてそうならやめましょう。
 2対1、あるいは1対2だと悩みますが、前者はやや勝負、後者はやや撤退、みたいな感じで。互角も含むとさらに難しいですが、まぁそこは悩んでみてください。


 あと、別角度の重要な要素として「点数状況」があります。
 シンプルに言うと「勝ってるなら守る、負けてるなら攻める」です。話し始めると長くなるので、基本はそれということで。点数状況を優先して動くのはかなりいい意味でベター感があるので、これも重要です。いつかもうちょっと細かく書くかも。

 

 

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