月が綺麗ですね

夏目漱石を知っている人なら大抵の人が知っている。
「I love you」の訳をする際に、学生に対して漱石先生が「そんなものは、月が綺麗ですね、とでも訳しておくのがよいでしょう」と答えたという逸話は有名。実際にそのやり取りがあったのかどうかは、定かではないが、日本的な感覚で、納得出来る部分も多いと思う。

それを知っているから、気になる人がそばにいる時は気軽に「月が綺麗だね」とは言えない文系の日本人は多いのではないだろうか。

最近覚えた好きな日本語、という前置きで、来日しているアーティストが、「月が綺麗ですね」を、紹介していた。勿論、背景は誰かに聞いて知っていると思われる。目の前で、それを聞いていた、会場のファンはさぞかし嬉しい気持ちになったと思う。
日本語を母国語としない推しが、意味のある美しい日本語を覚えて伝えてくれるのだから。
そしてそれには「I love you」の意味が含まれているのだから。

今日は月齢が2.2で三日月ではないが、三日月のような美しい月が出ていた。





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