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【今日のニュース9/13】8月企業物価指数、前年同月比9.0%上昇

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1233U0S2A910C2000000/

13日に日銀が公表した企業物価指数の8月速報で、前年同月比9.0%上昇したことが明らかになりました。企業物価指数が前年を上回るのは18カ月連続で、特に今年度に入ってからは9%台の急激な上昇率を維持しています。

前月比では0.2%の上昇で、類別の寄与度をみると「電力・都市ガス・水道 」が0.22%と圧倒的な上昇寄与度であり、事業用電力を始めとする水道光熱費が企業物価を大きく押し上げていることが読み取れます。一方ガソリンなどの燃料を始めとする「石油・石炭製品」は-0.03%とわずかに下落の寄与度となっており、燃料価格はひと段落していると言えそうです。

企業物価指数・輸出入物価指数(日本銀行の公表データより作成)

同時に発表される輸出入物価指数は円安の影

響を大きく受けており、特に輸入物価指数は円ベースで前年同月比42.5%とかなり高い上昇率です。輸出物価指数は同17.0%でした。しかしながら輸入物価指数は契約通貨ベースでも21.7%(輸出は3.5%)と、海外の物価上昇の影響が大きいうえで急速な円安が拍車を掛けている構図です。


輸入物価指数(契約通貨ベース)の類別寄与度を見ると、ここでも「石油・石炭・天然ガス」が一番下落寄与度が高いことが特徴的でした。燃料価格が落ち着いてきたことで、物価上昇もある程度収まるかもしれません。

先日のApple新製品の発表でも、新型iPhone14の値段に注目が集まりました。さらに消費者物価指数と企業物価指数の乖離も維持されたままです。今後は海外メーカーのハイブランド品は値上げが続き、企業物価指数の高水準が続けば国内製品も値上げされ続けて日本国内の購買意欲も低下する。そんな日本衰退に拍車を掛けることとならないか心配です。

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