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【今日のニュース12/6】10月の実質賃金2.6%減、減少は7か月連続

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA051YN0V01C22A2000000/

厚生労働省が6日発表した10月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によれば、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比2.6%減だった。名目賃金は1.8%上昇したが、消費者物価指数が4.4%増と高い上昇幅だったことが原因だ。実質賃金は4月以降マイナスが続いており、今月で7か月連続となる。


令和3年9月から4年10月までの名目賃金、消費者物価指数、実質賃金の推移
(厚生労働省 毎月勤労統計調査のデータを使用)

上のグラフを見ると、名目賃金が1~2%ずつ上昇している一方で消費者物価指数(持ち家の家賃換算分を除く総合指数)がそれを上回る3~4%ずつ上昇していることがわかる。10月の4.4%の上昇率は約40年ぶりの歴史的な伸び率であり、それに賃金が追い付いていないことがよく分かる。

実質賃金は家計の購買意欲を左右する重要な指標であり、下落が続けば国内消費の減少し、景気の下振れ圧力となる可能性がある。連合は1日に来年の春闘で賃上げ要求を5%程度に設定しており、物価上昇に負けない強い賃金上昇に期待がかかる。

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