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先進校視察#2 聖徳学園高校

2018年11月14日。

東京都武蔵境の聖徳学園にお邪魔しました。

聖徳学園と言えばなんといってもiTeachersでお馴染みの品田健先生!


https://www.kknews.co.jp/post_ict/20180903_6e

今回は品田先生が進める「STEAM教育」の視察に行きました!

STEAM教育とは品田先生は以下のように説明しています。

「一般的には、理系中心教科の横断型の学習を「STEM教育」などと呼んでおり、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の四つが要素となります。これにArt(芸術)を加えたものが、「STEAM教育」と言われています。

ただ私たちとしては、今のSTEM教育やSTEAM教育は、プログラミングやロボット関連に偏っているのではないかという疑問があります。そこで、問題を解決する手法の一つとしてSTEM教育やSTEAM教育があるのだと捉えています。中でもSTEAM教育にこだわる理由としては、せっかく問題解決のアイデアを持っていても、伝え方がうまくいかないとそのアイデアが生かされないため、伝えるためのデザインやアートという感覚を重視しています。」

実際の授業も個性的。情報の授業を見させていただきましたが、内容は「コンビニの売上を予測し、スプレッドシートにまとめよう!」。

情報の授業というよりは、現代社会や経営の授業のような内容。しかも実践的。コンビニの経営を通して表計算のやり方を工夫する、という通常と逆のアプローチ。

まさに楽しみながらスキルをマスター。しかもラーニングコモンズと呼ばれるアクティブラーニングがしやすい環境。机や椅子が移動可能であり、開放的でグループ活動がしやすい。

また次の時間の高校2年生の総合学習は、国際貢献がテーマ。

各グループでテーマを決め、実際にその解決方法を考え、実践します。

あるグループは「タイのチャオプラヤー川のゴミを減らす」という内容をテーマとして選びました。

タイの田舎ではゴミを袋に入れて捨てる、という習慣が定着していないそう。その習慣を子どもたちにつけさせたい。

そこで生徒が考えたアイデアが、地球ゴミ袋。ゴミ袋にゴミを満タンにいれると地球儀の形になるというものを普及させよう、と考えました。そして子供のうちからゴミをきちんと捨てる環境教育をするというもの。

調べてみると佐野研二郎さんがすでに作っていることがわかったそう。

真似をしていいか佐野さんの事務所に電話をして交渉をする、というのが今回の授業時での活動でした。

どんどんと主体的に考え、実践する姿勢に、ほんとうの意味でのアクティブラーニングを感じました。

とても刺激を受けた訪問となりました。

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